2017/05/29
防災・危機管理ニュース

NTTドコモは17日、ドローンを基地局とするための実証実験に成功したと発表した。今後、災害時に地上基地局が使えない際に、ドローンを中継局として24時間使える体制づくりを目指す。
災害時に地上基地局が壊れ、電波が届かなくなったエリアにドローンを飛ばす。運用基地局からの電波をドローンが受け、地上に電波を流すことで中継局としての機能を果たし、電波の届かない場所をエリアにすることができる。
現在のドローンは飛行時間が短いという欠点があるが、ドコモによると地上に発電機を置き、長さ100~150mのケーブルでドローンとつなぐことで常時運転を可能とするという。車両を使った従来の移動基地局が入れないエリアなどでの利用を見込む。
ドコモは群馬県長野原町で行っていた実験で、電波の届いていないところのエリア化に成功したという。今年度下期をめどに、常時運転の実現を目指す。
■ニュースリリースはこちら
https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2017/05/17_00.html
■関連記事「KDDI、ドローンを携帯電話基地局に」
http://www.risktaisaku.com/articles/-/2434
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
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