アカウント乗っ取りを防ぐには対策が必要だが、認知度は低い(写真はイメージです)

LINEは1日、「セキュリティリテラシー実態把握調査」の結果を発表した。自分がもしくは自分の周りの人がSNSなどネット関連のアカウントを乗っ取られた経験があると約4割が回答。LINEのセキュリティ機能や対策をひとつも知らないという回答が約7割を占めた。

調査は全国15~69歳のLINEユーザーを対象に実施し、有効回答件数は1940件。SNSなどネット関連のアカウント乗っ取りについては「自分のアカウントが乗っ取られた」が7%、「家族のアカウントが乗っ取られた」が3%、「恋人や友だち、知人のアカウントが乗っ取られた」が30%で、自分や周りの人で約4割が経験している。

アカウントが乗っ取られたサービスはLINEが52%で最多。ツイッターが35%、フェイスブック/メッセンジャーが23%。10代はツイッターが男性で67%、女性は86%と圧倒的に多い。LINEは30代以上に多いが、50代以上の男性ではフェイスブック/メッセンジャーが56%とかなり高い。

ネットトラブルに関する用語の認知度では「アカウント乗っ取り」が最多の71%。「ウイルス/マルウェア」の56%、「SMS認証番号」が51%、「スパム」が47%で続く。セキュリティに関して普段から心がけていることは「怪しいメールやLINEトークが届いたら、開いたり、届いたURLをクリックしない」が74%、「1234や9999など、おぼえやすい数字をパスワードに使わない」が70%と高い。一方「異なるサービスで同じパスワードを使いまわさない」は19%と低かった。

LINEに関するセキュリティ機能や対策の認知では「知っているものはない」が68%だった。LINEでは9日を「サイバー防災の日」として申請し記念日登録を受けている。今回の調査は同日を前に取り組みの一環として実施した。

■ニュースリリースはこちら
https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2017/1756

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http://www.risktaisaku.com/articles/-/2922

(了)

リスク対策.com:斯波 祐介