外務省はスタジアム周辺や出入口に長時間いることは危険だと注意喚起した(写真はW杯最終予選日本対サウジアラビア戦のあった2016年11月15日の埼玉スタジアム)

外務省は8日、7日のテロ情報に引き続き海外安全ホームページに13日にイラン・テヘランで開催予定のサッカーワールドカップ(W杯)アジア最終予選の日本対イラク戦に関するさらなる注意喚起を行った。7日のテヘランでの同時多発テロを踏まえ、スタジアム周辺に長時間滞在しないことや出入口付近での注意、万が一のテロの際に低い姿勢をとることなどを呼びかけた。

スタジアムや公共交通機関がテロの標的になりやすいことを認識。移動は旅行代理店の手配したバスをできるだけ使うことや、スタジアムに早めに入り、終了後は時間をおいて退出するなど、会場周辺に長時間滞在せず人ごみをできるだけ避けるよう努めるべきだとした。スタジアムの外側や出入り口付近は特に危険なことから、この付近は要注意で人だまりや行列を避けるよう呼びかけた。5月22日の英国・マンチェスターではコンサート会場でのテロでも公演後の出入口で爆破が行われている。

爆弾や銃器を用いたテロに遭遇した場合、その場に伏せるなど低い姿勢をとり、頑丈なものの陰に隠れること、可能であれば低い姿勢を保ちながら安全な場所に退避することを対応として呼びかけ。また、出入口での将棋倒しに注意が必要としている。

■外務省海外安全ホームページ
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2017C130.html

■関連記事「テロでイランでのW杯予選に懸念」
http://www.risktaisaku.com/articles/-/3027

(了)

リスク対策.com:斯波 祐介