2017/06/20
防災・危機管理ニュース

防災科学技術研究所、情報通信研究機構、慶応義塾大学環境情報学部・山口真吾研究室は5日、防災・減災分野への人工知能(AI)技術の導入と普及のため共同研究会議を設立したと発表した。AIで災害時に膨大なデータから役立つ情報を入手・分析を行えるようにするほか、防災訓練を効果的に行うためのガイドライン作りも目指す。
近年は災害時のSNS活用が積極的に行われているが、それらネット上の災害に関する情報の処理をAIが行うことで地方自治体の施策に役立てる。この仕組みを取り入れることにより、平時の防災訓練にも役立てるため訓練のガイドライン策定を目標に、共同研究会議を立ち上げ、防災・減災のAI導入に関して研究・検討を行っていくこととなった。
8月4日に神奈川県藤沢市の慶大湘南藤沢キャンパスで公開シンポジウムを開催。9月から2018年1月ごろまで共同研究会議を開催し、同年2月ごろに防災訓練ガイドラインの策定・公表を行う計画。
■ニュースリリースはこちら
https://www.nict.go.jp/press/2017/06/05-1.html
(了)
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