2017/06/28
防災・危機管理ニュース

総務省は22日、「防災行政無線等の戸別受信機の普及促進に関する研究会」の第4回会合を開催。報告書のとりまとめを行った。戸別受信機の普及促進に向け、標準的な仕様や防災行政無線と簡易無線の接続規格を定めるなどコスト削減を図る。
防災行政無線の戸別受信機については、親機とメーカーが同じになり地方自治体の調達時に競争が働かない、受注が少なく量産化されない、電波の受信状況により屋外アンテナが必要となるなどで整備・維持管理費用がかかるといった理由で高コストとなり普及を妨げている点が指摘された。
普及促進策として国や自治体、関係事業者が連携し戸別受信機の標準的な仕様を定める。これにより親機と戸別受信機が異なるメーカーでも通信が可能になり、自治体が戸別受信機メーカーの選択肢を増やせる。また規格を定め防災行政無線と簡易無線の相互接続を可能とし、安価な簡易無線を利用した戸別受信機の開発も目標として盛り込んだ。
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
-
-
サプライチェーン・サイバーリスクの傾向と対策
本勉強会では、サプライチェーンにおけるサイバーリスクを整理し、その管理手法について解説していただきました。2023年12月5日開催。
2023/12/06
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2023年12月5日配信アーカイブ】
【12月5日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:南海トラフ地震臨時情報その2 企業の対応状況
2023/12/05
-
-
エマージング・リスクにどう備える1組織だけでなく、社会としての対応が必要
エマージング・リスク(emerging risks:新興リスク)と呼ばれる、これまであまり認識されていなくて急に出現するようなリスクへの関心が世界的に高まっている。10月にはエマージング・リスクの国際規格「ISO31050」が発行された。今なぜエマージング・リスクへの関心が高まっているのか、組織はどう対応していけばいいのか、日本リスクマネジメント学会(理事長:亀井克之関西大学教授)関東部会の会合で、会員に聞いた。
2023/12/02
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2023年11月28日配信アーカイブ】
【11月28日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:今こそ学び直す!南海トラフ地震臨時情報 その1
2023/11/28
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方