2017/07/13
防災・危機管理ニュース

暑さが全国的に本格化する中、厚生労働省は9月まで「STOP!熱中症クールワークキャンペーン」を行っている。7月は重点取組期間。職場において暑さ指数となるWBGT値の把握や休憩場所の確保、健康管理などの重要性を呼びかけている。
WBGTとは気温、湿度、放射熱から算出される暑さの指数で単位は℃。環境省によると31℃以上だと危険で運動は原則中止。外出はなるべく避け、涼しい屋内にいるべきだとしている。28~31℃だと厳重警戒レベル。外出時は炎天下を避け、室内でも室温上昇に注意が必要となる。WBGTは暑さ指数計で測定可能で、厚労省はJIS規格「JIS B 7922」に適合したものを推奨している。
冷房を設けた休憩所の確保や暑さ指数に応じ作業の中止や水分・塩分の摂取は必須。さらには日常の健康の管理も重要となる。糖尿病、高血圧症、心疾患、腎不全、精神・神経関係の疾患、広範囲の皮膚疾患、感冒、下痢にり患していると熱中症にかかりやすくなるので要注意。睡眠不足や前日の飲み過ぎ、朝食をとらないといったことも悪影響をおよぼす。
■ニュースリリースはこちら
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000166428.html
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/09/16
-
-
ラストワンマイル問題をドローンで解決へBCPの開拓領域に挑む
2025年4月、全国の医療・福祉施設を中心に給食サービスを展開する富士産業株式会社(東京都港区)が、被災地における「ラストワンマイル問題」の解消に向けドローン活用の取り組みを始めた。「食事」は生命活動のインフラであり、非常時においてはより一層重要性が高まる。
2025/09/15
-
-
機能する災害対応の仕組みと態勢を人中心に探究
防災・BCP教育やコンサルティングを行うベンチャー企業のYTCらぼ。NTTグループで企業の災害対応リーダーの育成に携わってきた藤田幸憲氏が独立、起業しました。人と組織をゆるやかにつなげ、互いの情報や知見を共有しながら、いざというとき機能する災害対応態勢を探究する同社の理念、目指すゴールイメージを聞きました。
2025/09/14
-
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/09/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方