2017/07/20
防災・危機管理ニュース
東京都は19日、一般社団法人・日本能率協会が東京・江東区の東京ビッグサイトで21日まで開催中の「第3回無電柱化推進展」で「東京都における無電柱化の取組について」と題した講演を行い、小池百合子知事も出席した。小池知事は9月1日に施行される都道府県では初の無電柱化条例である「東京都無電柱化推進条例」を突破口に、防災に効果のある無電柱化を進める方針を示した。
「第1回から全て参加している」という小池知事は「この間に国では無電柱化の推進に関する法律ができ、都も条例を成立させた。このふたつをてことし、真の無電柱化を推進する」と述べた。「美観のみならず、防災の観点からより住みよい安心なまちづくりへ、知恵を絞ってイノベーションを進めるよう、ご協力をいただきたい」と述べた。
さらに「電柱のある様子が日本の原風景のように思われているが、クールビズが定着したように当たり前を見直すことにチャンスがある」と環境大臣時代の経験から説明。「災害時に無電柱化で助かる命がある。(国内に)約3000万本電柱があるとされている。(無電柱化を進めることは)ビジネスチャンスであり、日本の成長戦略にもつながる」と続け、事業者へのコストや工期削減の期待を語った。
都建設局・道路保全担当部長である田中慎一氏はその後、都条例について「都道の電柱新設を禁止し、低コストの技術研究を進めていく」と説明。低コスト化へ材料の見直しや浅層埋設の実施、新工事方式の開発を事業者などと進める方針を述べた。また、低コスト手法で無電柱化を行う区市町村に対し、都が基礎調査費・測量設計費を全額、移設補償費・工事費の45%を補助する新制度を紹介。移設補償費・工事費の残り55%は国が補助することから、区市町村の負担なしで行える。
■関連記事
東京都無電柱化推進条例が成立
http://www.risktaisaku.com/articles/-/3014
小池知事の発信力と条例で無電柱化推進
http://www.risktaisaku.com/articles/-/2876
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
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