2017/07/26
防災・危機管理ニュース

消防庁は24日、6月の熱中症による救急搬送状況を発表した。前年同月比77人減の3481人。高齢者が約半分を占めるほか、発生場所は屋外ではなく住居が最多で3分の1を占めている。
年齢区分で見ると、満65歳以上の「高齢者」が49.0%、次いで満18歳以上65歳未満の「成人」が32.7%、満7歳以上18歳未満の「少年」が16.7%。医療機関初診時の疾病程度では入院を必要としない「軽症」が64.9%、入院診療となる「中程度」が32.9%。
発生場所は「住居」が最多で32.3%、飲食店や百貨店など屋内の公衆の場も8.6%。「道路」は15.1%。「仕事場」は13.4%で、そのうち道路工事現場や工場、作業所などが9.7%、田畑など第一次産業が3.7%。「教育機関」は11.1%、屋外の公衆の場は13.3%。4割以上が屋内で発生。屋内での室温管理や冷房の適切な使用が求められる。
人口10万人あたりの搬送者数は2.74人。都道府県別では沖縄県の13.95人が断トツ。次いで奈良県が5.57人、岡山県が5.15人。
■ニュースリリースはこちら
https://www.fdma.go.jp/neuter/topics/houdou/h29/07/290724_houdou_1.pdf
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/10/14
-
走行データの活用で社用車をより安全に効率よく
スマートドライブは、自動車のセンサーやカメラのデータを収集・分析するオープンなプラットフォームを提供。移動の効率と安全の向上に資するサービスとして導入実績を伸ばしています。目指すのは移動の「負」がなくなる社会。代表取締役の北川烈氏に、事業概要と今後の展開を聞きました。
2025/10/14
-
-
-
-
トヨタ流「災害対応の要諦」いつ、どこに、どのくらいの量を届ける―原単位の考え方が災害時に求められる
被災地での初動支援や現場での調整、そして事業継続――。トヨタ自動車シニアフェローの朝倉正司氏は、1995年の阪神・淡路大震災から、2007年の新潟県中越沖地震、2011年のタイ洪水、2016年熊本地震、2024年能登半島地震など、国内外の数々の災害現場において、その復旧活動を牽引してきた。常に心掛けてきたのはどのようなことか、課題になったことは何か、来る大規模な災害にどう備えればいいのか、朝倉氏に聞いた。
2025/10/13
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/10/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方