大雨による河川の増水に注意が必要な時期

1年の中で雨の多い時期の出水期(6月~10月)がスタートしています。6月下旬から7月にかけては梅雨末期の大雨、8月以降は台風や秋雨前線で災害につながる大雨など、これから秋にかけて、水害への万全の対策が必要な時期です。この「水害」には大きく分けて「河川氾濫」と「内水氾濫」があります。今回は「河川氾濫」の基本的な知識について見ていきましょう。

1.河川氾濫について

●河川氾濫とは
大雨等により河川の水位が上昇することを「河川洪水」といいます。さらに水位が上昇し、堤防から水が溢れたり、堤防が決壊して起こる現象を「河川氾濫(外水氾濫)」といいます。

その場に降った大雨がはけきれずに地表に溢れる「内水氾濫」とは異なり、大量の水が速い速度で一気に市街地へ流れ込み、河川の近くではわずかな時間で住宅等の浸水や倒壊、人的被害が起こるという特徴があります。一度発生すると広域に被害が及び、数週間にわたって水が引かないこともあります。

また、流域内の積雪が大量に解けて河川の水位が上昇することにより引き起こされる洪水を「融雪洪水」といいます。融雪洪水の多くは4~5月頃、大雨や気温の急上昇などによって発生します。

大きな河川の近くに住む方にとって重要なのが、河川から水が溢れて起きる河川氾濫への備えです。

●河川氾濫の予兆
河川洪水・氾濫の予兆はやはり大雨や長雨です。住んでいる地域で雨が長く続いているときや、強い雨の時間が長いときは特に注意が必要です。住んでいる地域で雨が降っていなくても、近隣の川の上流で大雨になっていると、やがてその水が流れてきて洪水・氾濫の危険性が高くなります。

●河川の情報について
河川の洪水・氾濫が起きる可能性が高いときに発表される情報は「洪水注意報」や「洪水警報」のほか、あらかじめ指定された大きな河川を対象に、気象庁と国土交通省または都道府県が共同で「指定河川洪水予報」という川の洪水の予報を出しています。

雨が降り続いているときは、指定河川洪水予報も参考にしましょう。洪水注意報や洪水警報はおおむね市町村単位の区域ごとに、その区域のどこかで洪水が発生するおそれがあることを示したものであり、特定の河川に限定した情報ではありません。

指定河川洪水予報は「氾濫注意情報」「氾濫警戒情報」「氾濫危険情報」「氾濫発生情報」の4つがあり、河川名を付して「○○川氾濫注意情報」「△△川氾濫警戒情報」のように発表されます。「氾濫注意情報」は「洪水注意報」に相当し、「氾濫警戒情報」「氾濫危険情報」「氾濫発生情報」は「洪水警報」に相当します。

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