2017/08/24
防災・危機管理ニュース

株式会社インタースペースは15日、運営する日本最大級のママ向け情報サイト「ママスタジアム」で『ママリサ~いまどきママリサーチ~』の第17弾として、ママスタジアムユーザーで子育て中の女性を対象に「防災準備」について、インターネット調査を行ったと発表した。回答数は397。子育てママたちが強い不安を感じる災害のトップは「地震」、自宅に非常用持ち出し袋を準備していないが約6割、災害時に子供のところに駆けつけるためなら「1時間以上でも歩く」が約8割などの結果が出た。
「対策しなくちゃ」と強い不安を感じる災害のトップは「地震」で96.7%、次いで「火事」(38.8%)、「停電」(30.0%)、「水害」(25.7%)、「台風」(24.9%)となった。
「子供が生まれたことによる防災意識の変化」では、防災への関心が以前より「高まった」は58.2%、「やや高まった」は33.0%で、合わせて91.2%が関心が高まったと回答。災害への備えについては「まったくできていないと思う」が23.7%となり、「あまりできていない」(35.5%)を含め約6割が備え不足と答えた。「十分できている」「まあできている」と答えたママは21.4%に留まった。
「家族の災害対策として準備できているもの、できていないもの」の問いでは、できている上位は「おしりふき・ウェットティッシュ」(55.4%)、「懐中電灯・ランタン」(52.6%)、「飲料水」(51.9%)だった。準備できていないものの上位は「非常食」(48.9%)、「簡易トイレ」(43.8%)、「防災ずきん・ヘルメット」(41.6%)となった。できている・できていないを含めて「家族のために準備しよう」と思っているランキングでは、「非常食」「飲料水」「懐中電灯・ランタン」の順となった。
「自宅に非常用持ち出し袋を準備しているか」については、「準備している」が40.6%、「準備していない」が59.4%と、準備していない人が約6割となった。持ち出し袋を用意している人に中身の点検や入れ替えの頻度を聞いたところ、「半年に1回以上」が44.1%、「半年から1年以内」が37.3%、「2年に1回以下」が18.6%だった。
「災害に対して不安に感じること」を複数回答で聞いたところ、トップ3は「子供と離れ離れになること」(77.3%)、「子供連れで避難できるか」(75.3%)、「子供のけがや病気」(71.8%)だった。次いで「子供と連絡がつかないこと」(60.5%)、「避難所で子供が落ち着いて過ごせるか」(58.9%)、「子供以外の家族と連絡がつかないこと」(56.9%)となった。
「家族と防災について話しているか」の問いでは、「話している」と答えた人は22.4%、「以前話したことがある」人を含めて83.4%が話をしていると回答。その内容は「避難ルートや避難場所について」(61.9%)、「防災セットや備蓄」(56.8%)などで、「いざという時の連絡方法」は35.3%と3人に1人に留まった。
災害時に交通手段が止まって帰宅困難になった場合を想定して、「歩いてでも子供のところに駆けつけようと思う距離」について、最も多かったのは「徒歩で1時間/約4㎞」(21.6%)、次いで「2時間/約8㎞」(19.1%)、「30分/約2㎞」(17.9%)となった。「8時間以上/約32㎞」(10.3%)、「どれだけ遠くても駆けつける」(6.0%)を合わせて16.3%が「8時間以上歩いてでも子供のところに行く」と答えた。
■ニュースリリースはこちら
https://www.interspace.ne.jp/press/1040.html
(了)
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リスク対策.com:横田 和子
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