2020/08/18
海外のレジリエンス調査研究ナナメ読み!
攻撃対象はリモートワーク狙い
またリモートワークのユーザーが増えたことを踏まえて、攻撃対象がVPNサーバーや、WebアプリケーションのAPIの2つに集中したとのことである。中でも「TCP blend (DDoS) attack」という攻撃手法を上手に使えば、わずか1MbpsのデータでもVPNサーバーやファイヤーウォールをクラッシュさせることができ、リモートワークのユーザーを自社のシステムへアクセス不能にできるという。
図1は2020年上半期最大のDDoS攻撃におけるデータ流量の推移である。攻撃は11分にわたって続けられたが、最初は徐々に増えてきたデータ流量が4分後くらいから急増し、6分後には406Gbpsに達している。この攻撃では、DNS増幅(DNS amplification)と CLDAP増幅(CLDAP amplification)という2つの手法を組み合わせて用いられており、攻撃に使われたデータ流量のほとんどはロシア、米国、ウクライナ、およびオランダから送信されたという。
図2は、DDoS攻撃におけるリフレクション攻撃(reflection attack)または増幅攻撃(amplification attack)(注4)と呼ばれる攻撃手法に使われたデータ送信元(sources of reflection)の分布を示したものである。なお、この攻撃手法における「データ送信元」は、攻撃者から踏み台として利用されたマシンであり、真の攻撃者とは別であることに注意されたい。
地図上の各国の面積がアンバランスなために分かりにくい図ではあるが、とりあえず世界中のあらゆる場所にあるマシンが踏み台として利用されているということは、お分かりいただけると思う。従来から米国、中国、ロシアが上位だったところに、今年はフランスからのDDoSトラフィックが急増したとの事である。筆者としては東南アジア諸国の中で唯一ベトナムが入っているのが意外であった。
海外のレジリエンス調査研究ナナメ読み!の他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/05/05
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/04/28
-
-
-
サプライチェーン対策「行っていない」が49.7%~BCP策定状況は頭打ち、実効性に課題~
内閣府は、令和7年度における「企業の事業継続及び防災の取組に関する実態調査」についての結果を発表した。2007年度から隔年で実施しているもので前回の令和5年度時点での調査以来となる。それによると、近年災害時などで課題になっているサプライチェーンの対策について、「サプライチェーン強靭化への取組を行っているか」との設問に対し、「行っていない」が49.7%と最も高く、次いで「行っている」が25.9%、「現在検討中」が20.7%となった。
2026/04/26
-
スマホ通知が号令、災害の初動対応訓練を開発
半導体製造装置大手の株式会社ディスコ(東京都大田区)は、平時のコミュニケーションツールを使ったさまざまな危機事案に対応できる初動対応訓練の仕組みを開発し、実践を続けている。メンバーが、危機を発生させる運営チームと対応チームに分かれ、業務中に突発的に危機事案を模擬的に発生させるとともに、通知を受け取ったチームは、即座に、訓練を開始する。リアリティーを追求した結果、たどり着いた手法だ。
2026/04/20
-
-
-






※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方