2017/10/06
防災・危機管理ニュース

気象庁は5日、「黒潮の大蛇行関連ポータルサイト」を開設した。8月下旬から大きく離岸しており、12年ぶりの規模の大蛇行を行っている黒潮に関する情報を一元化。海流図や懸念される潮位については毎日データを更新し掲載する。
黒潮の蛇行は主に関東・東海で潮位を押し上げ、浸水リスクの増大も指摘されている。気象庁は問い合わせも増えていることから、黒潮に関する様々な情報をまとめたポータルサイトの設置を決めた。
海流図や海面水温分布図、潮位データは毎日更新。主要な岬や島から黒潮流軸までの距離を5日ごとに計算し掲載するほか、約10日ごとに海面水温・海流1カ月予報なども更新する。5日は気象庁の海洋気象観測船「凌風丸」の9月30日から今月1日までの観測結果を掲載。黒潮の流軸は北緯32.2度、東経138.5度付近にあるとみられている。また、流軸の南側は海洋内部まで水温が高くなっている。
■「黒潮の大蛇行関連ポータルサイト」
http://www.jma.go.jp/jma/press/1709/29a/20170929_kuroshio.html
■関連記事「黒潮大蛇行、12年ぶり規模で浸水注意」
http://www.risktaisaku.com/articles/-/3821
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
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