2017/12/13
待ったなし!サイバー攻撃対応の手法
日本プルーフポイントは12日、なりすましメール詐欺対策のクラウドサービスとして「Proofpoint Email Fraud Defense(EFD)」の提供を開始したと発表した。価格は非公表でメールアカウント数で異なる。NECや双日システムズなどパートナー企業経由での販売となる。
電子メールでは取引先企業などになりすまし、相手をだまして送金を行うといったBEC(ビジネスメール詐欺)が多発。信頼できる送信元(ヘッダー)や業務メールのような件名で送られるが、実際は信頼できる取引先ではない企業でなく、ヘッダーを調べると詐称であるケースが多い。
EFDではIPアドレスに基づくSPF(Sender Policy Framework)と電子署名に基づくDKIM(DomainKeys Identified Mail)の2つと、Fromヘッダードメインを照合したDMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting & Conformance)を用い、 詐称メールかどうか判断する。取引先や顧客、自社幹部になりすますメールから社員を保護。また、自社のDMARCレコードを登録することで、自社をかたったなりすましメールが外部に送られた際にプルーフポイントクラウドに情報が送られ、EFDポータルでレポートを見ることができ、自社をかたったなりすましメールへの対策をとることができる。
12日の記者発表会でフェゼック・ローン社長は「現在のサイバー攻撃経路の90%以上はメールが引き金となっている」と説明。現在日本では約400社と取引があるが、EFDはそのうちの10%の導入を目指す。
(了)
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com:斯波 祐介
- keyword
- なりすまし
- なりすましメール
- サイバーセキュリティ
- プルーフポイント
待ったなし!サイバー攻撃対応の手法の他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/12/05
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/12/03
-
パリ2024のテロ対策期間中の計画を阻止した点では成功
2024年最大のイベントだったパリオリンピック。ロシアのウクライナ侵略や激化する中東情勢など、世界的に不安定な時期での開催だった。パリ大会のテロ対策は成功だったのか、危機管理が専門で日本大学危機管理学部教授である福田充氏とともにパリオリンピックを振り返った。
2024/11/29
-
-
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方