2017年の犯罪総数は減少。命や財産の損失に大きくかかわる重要犯罪は、総数は減ったものの、一部増加した(出典:警察庁ホームページ)

 

警察庁は18日、2017年の犯罪統計資料暫定値を発表した。刑法犯総数は、犯罪の発生を認知した件数を示す「認知件数」は91万5111件となり、前年の99万6120件に対して、8.1%減少した。また検挙状況も、検挙件数32万7105件と前年比3.0%減少、検挙人員21万5063人と同5.0%減少した。

ただし個人の命や身体・財産の侵害に大きく関わる「重要犯罪」の件数は、総数では減少傾向にあるものの、一部で増加を示した。具体的には強盗が認知件数1852件と、前年より20.6%減少、強制わいせつが認知5808件と前年比6.1%減少したものの、殺人が認知920件と前年の895人と比べ2.8%増加。また放火959件(前年比4.9%増)、強制性交等1111件(同12.3%増)、略取誘拐・人身売買239件(同4.8%増)と、前年より増加した。また詐欺など知能犯の認知数も4万7018件と、前年の4万5778件と比べて2.7%増加した。

■ニュースリリースはこちら
https://www.npa.go.jp/toukei/keiji35/new_hanzai.htm

(了)

リスク対策.com :峰田 慎二