2021/03/18
アンケート結果から見直す防災とBCP
リスク対策.comが行った地震シミュレーションアンケートの結果から、災害対策のポイントを学ぶシリーズ6回目は、「消防計画」の運用について取り上げます。下記の質問に対して、自社の取り組みがどの程度当てはまるか、ぜひ改めて組織内で考え、現状の対策を見直してみてください。このシリーズが終わる頃には、きっと自分たちの防災やBCPのレベルが向上しているはずです!
【質問9】
建物内ではボヤが発生しているようで、速やかな消火と屋外への避難
が必要です。あなたの組織では、こうした事態を想定して「消防計画」
がしっかり運用されていると思いますか?
①全くそう思わない
②あまりそう思わない
③半々
④そう思う
⑤強くそう思う
さて、どうでしょう? 回答状況は以下の通り。
![](https://risk.ismcdn.jp/mwimgs/0/4/670m/img_04678fd0a6c003f7a002f08547ad0262187044.jpg)
![](https://risk.ismcdn.jp/mwimgs/0/8/670m/img_08a893ed8ffbbb0ef6394f65373e7e50210801.jpg)
この結果をそのまま鵜呑みにしてはいけないと思います。というのも、企業の方と話をしていると、間違った認識を持っている方が少なくないからです。「消防計画の内容は担当者がよく知っているはずだ」「消火器に期限はない」「消火栓は素人が触ってはいけない」「避難経路を短くするために調理場やボイラー室の横を避難経路にしている」、これらはすべて適切とは言えません。消防計画は作るだけでは完成ではありません。消防計画の内容を従業員が理解し、計画を訓練で確認することで初めて「運用」できたことになります。是非、消防計画の再確認や内容の共有を徹底してください。
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