2018/03/02
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
家具の転倒防止器具を無償で支給。子育て世代には取り付けも!
実は、港区は、賃借人の原状回復義務免除だけではなく、家具の転倒防止器具を無償で支給しています。
この制度と原状回復義務免除をセットでお知らせしたのですが、「すごい港区!」「ありがたい」と、驚きと感動の笑顔が会場いっぱいに広がりました。これを文章やデータでちゃんとお伝えできないのがもどかしいです。
対象は全世帯対象です。しっかり予算が確保されての政策です。予算的に、ここまでは難しいという自治体もあると思います。
港区は、耐震や免震をうたうマンションが多い地域ですし、東京都は人口に対し、避難所の数が足りません。ですので、自宅で家具の転倒防止を実施していただく事に力を入れている地域でもあります。
でも予算が厳しい自治体でも、予算不要な原状回復義務の免除だけでもあれば、地域に守ってもらっている感覚が高まるのではと思います。こんなに防災に力を入れてくれている地域なのだと思うと、地域愛は深まるのが人情ってものではないかなと思うのです。
自助をすすめる公助政策なのですが、そうすると、同じマンションの人にも伝えようなんて声もでてきます。別会場ですが、主催者の方から「講座を聞いてマンション総会で年に一度住民が顔をあわせるイベントを企画したと報告してくれた方もいました!」との感想もいただいた事があります。
自助、共助、公助はバラバラなのではなく、また、パイを奪いあうものでもなく、政策がツボをおさえたものだと、すべてを高めることが可能なのですね♪大発見した気分です。
さてもうひとつ、講演中に歓声まであがったのがこちらの政策です。
高齢者世帯に取り付け援助制度というのはわりとよく見かけるのですが、母子家庭、父子家庭、そして、母子手帳が交付されてから1年は、取り付けを手伝ってもらうことができる制度は稀です。子育て世代へのアピールばっちりという感じで、人気の街の政策は違うなあと思います。
特に「それもお願いできるの?!」と感動されていたのは、飛散防止フィルムの取り付けの援助です。
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』の他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/07/05
-
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/07/01
-
-
-
「ビジネスイネーブラー」へ進化するセキュリティ組織
昨年、累計出品数が40億を突破し、流通取引総額が1兆円を超えたフリマアプリ「メルカリ」。オンラインサービス上では日々膨大な数の取引が行われています。顧客の利便性や従業員の生産性を落とさず、安全と信頼を高めるセキュリティ戦略について、執行役員CISOの市原尚久氏に聞きました。
2025/06/29
-
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方