2018/05/02
ニュープロダクツ
村田機械は、UTM(総合脅威管理)を内蔵したネットワークストレージ「InformationGuard Plus」を今月下旬からムラテック販売を通じて発売する。従来機種と比べて外部からの不正侵入やウイルス感染を防御するUTMの処理速度を大幅に向上したほか、新たに業務データの機密性・安全性を確保できる「セキュリティフォルダー」を搭載。数十人規模でサーバーやネットワークセキュリティ対策が整備されていない企業に対してワンストップに導入でき、契約期間中無償でメンテナンスサービスに対応する。
今回発売する新シリーズ製品「InformationGuard Plus 」は、UTMとストレージの両方を備えた「IPB-7550」「IPB-7350」、UTM機器を導入済みの企業向けに、ストレージのみに特化した「IPB-7050」の3モデルで構成。2016年7月に発売した「InformationGuard」の後継シリーズとなる。従来機種と比べ、UTM部のハードウェア性能を向上することで「実環境性能で3〜5倍」(同社担当)とパフォーマンスを大幅に向した。
またストレージ部には「セキュリティーフォルダー」機能を新たに追加。機密データは、権限を持つユーザーの暗号鍵でしか解錠できず、毎回ランダムなネットワークパスが割り当てられる特殊な共有フォルダで管理。解錠時は、解錠したユーザーのPCからアクセスできるネットワークストレージとして使用でき、施錠時は万が一ネットワーク内のPCがウイルス感染しても施錠している限りセキュリティフォルダは感染せず、安全性を確保しながら快適に使用できる。またセキュリティーフォルダー内のデータは数世代分が自動バックアップされるので、万一解錠中にマルウェア感染してもデータを復旧できる。
ストレージ容量は2TBか4TBのタイプ。無償保証契約期間は5年。契約期間中はHDD(ハードディスクドライブ)故障時の無償交換のほか、トラブル発生時にはリモートおよびオンサイトで同社担当者が対応する。
同社はもともと中小事業者向けにFAXや複合機を開発・販売するメーカー。既存事業でつながりの深い中小企業の顧客層に向けて、取り組みが遅れがちな業務データの安全な管理をワンストップで提案。保守メンテナンスまでを含めて提供する。
価格は通常版「IPB-7350」が128万円から、UTM処理機能を強化した「IPB-7550」が148万円から。ストレージに特化した「IPB-7050」が88万円から。
■ニュースリリースはこちら
https://www.muratec.jp/corp/news/2018/20180418-2.html
(了)
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com:峰田 慎二
- keyword
- 村田機械
- UTM
- ストレージ
- サイバーセキュリティ
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/01/07
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/01/05
-
-
-
-
-
能登の二重被災が語る日本の災害脆弱性
2024 年、能登半島は二つの大きな災害に見舞われました。この多重被災から見えてくる脆弱性は、国全体の問題が能登という地域で集約的に顕在化したもの。能登の姿は明日の日本の姿にほかなりません。近い将来必ず起きる大規模災害への教訓として、能登で何が起きたのかを、金沢大学准教授の青木賢人氏に聞きました。
2024/12/22
-
製品供給は継続もたった1つの部品が再開を左右危機に備えたリソースの見直し
2022年3月、素材メーカーのADEKAの福島・相馬工場が震度6強の福島県沖地震で製品の生産が停止した。2009年からBCMに取り組んできた同工場にとって、東日本大震災以来の被害。復旧までの期間を左右したのは、たった1つの部品だ。BCPによる備えで製品の供給は滞りなく続けられたが、新たな課題も明らかになった。
2024/12/20
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方