2018/05/30
防災・危機管理ニュース
凸版印刷グループのトッパン・フォームズが15.4%を出資するmtes Neural Networks(以下mtesNN)はIoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)の活用を進める。29日、東京都港区のトッパン・フォームズで記者発表会を開催。AIチップ開発の米国企業と合弁会社を7月に設立し日本支社を設けることや、技術を生かした構造物の揺れの計測・解析技術などが示された。
mtesNNではAIを使った監視カメラや、IoTを活用した「構造ヘルスモニタリング技術」と呼ばれる建物のほか橋といった構造物にセンサーを設置。携帯電話の電波を使いクラウドにデータを蓄積、分析を行う仕組みの開発を進めている。先進的な海外企業とも連携。米国のジェネラルビジョン社とは7月にAI技術に関する共同開発や日本でのAI人材育成を行う合弁会社をハワイに設立することで合意。日本支社も設ける。またトッパン・フォームズからは成瀬昌美執行役員を6月29日付でmtesNNの社外取締役に迎え入れ、連携を強化する。
mtesNNの原田隆朗社長は、「IoT化でコストを上乗せするのではなく、全体で低減し、その分を新機能の開発につなげるようにする」とし、積極的にIoTなど新技術の提案を進めていく方針を示した。今年度54億8300万円、2020年度には381億7900万円の売上高を目指す。
■ニュースリリースはこちら
http://prweb.jp/mtes/press-release/3097(合弁会社設立)
http://prweb.jp/mtes/press-release/3092(社外取締役)
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
- keyword
- mtesNN
- トッパン・フォームズ
- 凸版印刷
- IoT
- AI
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
月刊BCPリーダーズ2025年上半期事例集【永久保存版】
リスク対策.comは「月刊BCPリーダーズダイジェスト2025年上半期事例集」を発行しました。防災・BCP、リスクマネジメントに取り組む12社の事例を紹介しています。危機管理の実践イメージをつかむため、また昨今のリスク対策の動向をつかむための情報源としてお役立てください。
2025/10/24
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/10/21
-
「防災といえば応用地質」。リスクを可視化し災害に強い社会に貢献
地盤調査最大手の応用地質は、創業以来のミッションに位置付けてきた自然災害の軽減に向けてビジネス領域を拡大。保有するデータと専門知見にデジタル技術を組み合わせ、災害リスクを可視化して防災・BCPのあらゆる領域・フェーズをサポートします。天野洋文社長に今後の事業戦略を聞きました。
2025/10/20
-
-
-
走行データの活用で社用車をより安全に効率よく
スマートドライブは、自動車のセンサーやカメラのデータを収集・分析するオープンなプラットフォームを提供。移動の効率と安全の向上に資するサービスとして導入実績を伸ばしています。目指すのは移動の「負」がなくなる社会。代表取締役の北川烈氏に、事業概要と今後の展開を聞きました。
2025/10/14
-
-






※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方