2018/06/12
防災・危機管理ニュース
日本大学アメリカンフットボール部の悪質タックル事件による騒ぎが収まる気配がない。5月23日に行われた前監督と前コーチの記者会見は、司会者である広報職員の高圧的な態度もあり、火に油を注ぎ、非難が増大する結果となった。関東学生アメリカンフットボール連盟は前監督と前コーチの弁明を「虚偽」とばっさり切り捨てている。企業・組織は不祥事にどう備え、いざという時にどう対応すべきか。約200の企業・団体の会員がいるNPO法人・広報駆け込み寺の三隅説夫代表に話を聞いた。
不祥事は災害と同じ「必ず起こる」
三隅氏はまず普段のコミュニケーションとトップの姿勢こそが重要と説く。「組織には人がいる以上、必ずミスが生じ不祥事につながるという意識が絶対に必要。災害がいつか必ず起きると考え、備えるのと同じ。トップが危機管理の重要性を理解し、幹部を中心に全員で危機意識を持つことは大事だ」とした。
コミュニケーションの活性化のため、トップは現場の意見を聞き、社内で何が起こっているのかの把握に努めるべきと三隅氏。特に広報職については「常に社長と顔を合わせられる状態が必要。トップは広報活動が経営機能の重要な役割と認識すべき。役員以上への出世が見込めるような将来有望人物を広報にした方がいいと思う」と重要視する。コミュニケーションについてさらに「悪い情報があがってくると怒るトップもいるが、むしろあげてきた従業員をほめるくらいでないといけない」と評価。今はSNSが発達し、誰もが情報の発信ができる時代。悪い情報を聞くのを嫌悪していると、社長が知らない情報がSNSで社員から発信され、拡散していくなどという事態も起こりかねない。
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
ドンロー主義の顕在化に揺れる世界
アメリカとイスラエルが2月28日、イランへ大規模な軍事作戦を開始。イランは徹底抗戦する構えで、中東全体を巻き込む紛争に発展しました。早期停戦が待たれるも、長期化の可能性も依然濃厚。アメリカ政治に詳しい上智大学教授の前嶋和弘氏に、トランプ政権の思惑と今後の軍事行動に影響を与える要因を聞きました。(インタビューは3月16日)
2026/03/30
-
引き合い急増する「セキュリティソムリエ」
ソフトバンクのグループ企業でIT商社のSB C&Sは2021年から、サイバーセキュリティ市場の多様化に対応するため販売パートナーへの支援活動を展開。商社の情報力・目利き力を生かしてSIerやベンダーの提案力を補強し、その先のユーザー企業へ最適なソリューションを届けています。「セキュリティソムリエ」と銘打った活動のねらいを聞きました。
2026/03/30
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/03/24
-
-
-
-
-
火事・水害の被災設備に復旧という選択肢
災害復旧専門サービスのベルフォアジャパンは昨年、独自営業による顧客開拓に乗り出しました。これまでは共同出資者の東京海上日動火災保険を窓口としてきましたが、体制変更を機に直接の市場アプローチを開始。BCPの実効性を確保する手段として自社のサービスを訴求する考えです。代表取締役社長の加藤道久氏に今後の市場戦略を聞きました。
2026/03/18







※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方