1月中旬に発生したトンガの海底火山噴火は、世界中に衝撃を与えました。1月末には、アメリカ北東部では猛烈な大寒波で記録的な降雪、交通機関が相次いで運休や欠航、同時期の南半球のブラジルのサンパウロでは大雨による大規模洪水が発生。ヨーロッパでは、北欧やイギリス北部で連日の暴風雨による大規模な停電が起きるなど、2022年も既に世界中で様々な災害が発生しています。1~2月のニュースから、世界の自然災害の英語表現についてみていきましょう。


1. When an underwater volcano erupted in Tonga, it caused a tsunami to flood the archipelago and cut off communication to the islands.
SKY news, 28 January 2022

海底火山の噴火により、トンガ周辺諸島では津波による洪水が発生。また、各島々との連絡網が遮断された。

Archipelagoの語源はイタリア語のArcipelagoで、直訳は「主要な海」=エーゲ海を意味します。エーゲ海周辺の島々から転じて英語では「諸島」となりました。同義語でislandsがありますが、この単語は複数形であることに気を付けましょう。


2. The 1991 eruption of Mount Pinatubo in the Philippines is said to have caused a decline in average temperatures in the northern hemisphere.
Mainichi Japan, February 1, 2022

1991年のフィリピン・ピナツボ山の噴火は北半球の平均気温を低下させたといわれている。

hemisphereは「半球」。 the northern/southern hemisphere(北/南半球)。文中で使う時にはtheが付くことに注意です。 大規模な火山噴火は、これまでにも地球規模で一時的に気候を変える一因となってきました。91年のピナツボ山の噴火は20世紀最大規模の噴火といわれ、それから2年後の日本は記録的な冷夏となりました。その影響で深刻なコメ不足になり、タイ米が輸入されたことを記憶している人も多いのではないでしょうか。


3. Some money services reopen in Tonga, drinking water the priority
The Straits Times, Jan 22, 2022

トンガの金融サービスの一部再開、飲料水が最優先

シンガポールのStraits Times社(新聞)の見出しからの引用です。英字新聞の見出しにはいくつかのルールがあります。第1に時制です。新聞記事の多くは「過去の出来事や事実」ですから、文中では自然と過去形が多くなります。ところが、見出しでは「過去形→現在形」に変化します。ここでも”reopen”と現在形になっていますね。第2に多くの省略があります。この記事の文中では、drinking water was the priorityと書かれており、見出しでは "was"が省略されています。be動詞はよく省略され、特に受動態の際、過去分詞の動詞のみで記載されることが多いのが見出しの特徴です。