「非常事態宣言」の大寒波
第19回: 米11州で60人以上もの犠牲者
ライアン カミムラ
英国の大学院を卒業後、新建新聞社に入社。リスク対策.comの記者、編集者を経て現在某機械メーカーの海外営業部に勤務。主にコロナ前は海外展示会や海外営業担当、コロナ後はオンラインで英語プレゼンに従事。記者時代の経験を生かし、現在も記事、イラスト、翻訳を兼業。
2023/02/12
危機管理で学ぶ英語
ライアン カミムラ
英国の大学院を卒業後、新建新聞社に入社。リスク対策.comの記者、編集者を経て現在某機械メーカーの海外営業部に勤務。主にコロナ前は海外展示会や海外営業担当、コロナ後はオンラインで英語プレゼンに従事。記者時代の経験を生かし、現在も記事、イラスト、翻訳を兼業。
昨年12月、米国北部を中心に広い範囲で大寒波が襲来。大規模停電や数千便にも及ぶフライトキャンセルに加え、車の立ち往生や除雪作業中の事故などが原因で60人以上の犠牲者を出す大惨事となりました。一方、日本でも1月に大雪による長時間の車の立往生など、大寒波による災害が問題となっています。そこで今回は、連邦緊急事態管理庁(FEMA)と米国立気象局(NWS)、米国疾病対策予防センター(CDC)などの情報を中心に英語を勉強していきましょう。
1. Governor Kathy Hochul today submitted a request to President Biden for a Federal Emergency Declaration, as a result of the historic winter storm that began on Thursday, December 22, and continues to impact Western New York and the North Country regions, where the storm brought blizzard-like conditions, sustained wind gusts of more than 60 miles per hour, and well below freezing temperatures through the holiday weekend.
GOVERNOR KATHY HOCHUL, 26th of Dec
NY州西部及び米北部地域では12月22日木曜日から大寒波による被害が続き、キャシー・ホウクルNY知事は、今日、バイデン大統領に連邦緊急事態宣言の要請を求めた。寒波に襲われた地域では、クリスマス休暇中厳しい氷点下の気温に加え、時速60 マイル以上の持続的突風も重なり、吹雪のような状態となっている。
2. Extreme cold is a daily concern during the winter months for the northern U.S., while areas further south may only experience occasional outbreaks of frigid temperatures each winter.
FEMA, Winter Storm | When
寒波は、米国南部の地域にとっては毎年突発的に発生する程度のものだが、北部では冬季の日常生活を脅かす懸念事項だ。
3. The arctic air, together with brisk winds, can lead to dangerously cold wind chill values.
NWS, Safety National Program Cold Weather Safety
北極気団は、厳しい風を伴い危険なほどの体感気温値を引き起こす。
危機管理で学ぶ英語の他の記事
おすすめ記事
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/12/05
競争と協業が同居するサプライチェーンリスクの適切な分配が全体の成長につながる
予期せぬ事態に備えた、サプライチェーン全体のリスクマネジメントが不可欠となっている。深刻な被害を与えるのは、地震や水害のような自然災害に限ったことではない。パンデミックやサイバー攻撃、そして国際政治の緊張もまた、物流の停滞や原材料不足を引き起こし、サプライチェーンに大きく影響する。名古屋市立大学教授の下野由貴氏によれば、協業によるサプライチェーン全体でのリスク分散が、各企業の成長につながるという。サプライチェーンにおけるリスクマネジメントはどうあるべきかを下野氏に聞いた。
2025/12/04
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/12/02
目指すゴールは防災デフォルトの社会
人口減少や少子高齢化で自治体の防災力が減衰、これを補うノウハウや技術に注目が集まっています。が、ソリューションこそ豊富になるも、実装は遅々として進みません。この課題に向き合うべく、NTT 東日本は今年4月、新たに「防災研究所」を設置しました。目指すゴールは防災を標準化した社会です。
2025/11/21
サプライチェーン強化による代替戦略への挑戦
包装機材や関連システム機器、プラントなどの製造・販売を手掛けるPACRAFT 株式会社(本社:東京、主要工場:山口県岩国市)は、代替生産などの手法により、災害などの有事の際にも主要事業を継続できる体制を構築している。同社が開発・製造するほとんどの製品はオーダーメイド。同一製品を大量生産する工場とは違い、職人が部品を一から組み立てるという同社事業の特徴を生かし、工場が被災した際には、協力会社に生産を一部移すほか、必要な従業員を代替生産拠点に移して、製造を続けられる体制を構築している。
2025/11/20
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方