2014/09/25
ニュープロダクツ
ユーザー情報のメンテが簡単堅牢性・低コストも魅力
オンラインゲーム、家庭用ゲームソフトの企画・開発・制作・販売から、音楽・映像コンテンツ、劇場演芸まで幅広い事業展開を行っている株式会社マーベラス(東京都品川区)。東日本大震災を契機に、安否確認システムの必要性を認識。会社統合などで企業規模が急拡大する中、安否確認システムを導入する際に重視した基準は、堅牢性、はもちろんだが、コスト中でもユーザー情報メンテナンスのしやすさだったという。
東日本大震災の際には、予期せぬパニック状態に、うまく従業員同士でコミュニケーションを取れなかった企業も多いのではないだろうか。東京都品川区の湾岸エリアに本社をおくマーベラスもその例外では無かった。
震災当日、同社は全社員へ向けたメールと社内グループウェアでの掲示板機能を用いて安否確認を行なった。しかし、メールでの一方的な通知となったため、全従業員の安否確認は困難を極めた。
同社管理統括本部総務部長の若井利仁氏は「あの時はメールが届いているという前提のもと、連絡を行なっていた」と振り返るように、当時は確信を得ないまま安否確認作業が行われていた。数日間は、出社の際には人事部にメールで報告するなどのルールを策定し、ある程度の状況把握には務めたが、それだけでは不十分との思いが若井氏にはあったという。
その後、本格的に安否確認システム導入を検討し始めた同社だが、どういった選定基準を持っていたのか。
若井氏は「堅牢性・コスト面はもちろん前提にあったが、まずは使いやすさ。緊急時に使用するシステムなので、従業員に求める操作はシンプルだということが必要なことは言うまでも無いが、これに加え、管理者の操作も簡単・シンプルであることも重要な点だった」と説明。「企業の規模がまた拡大するにつれ、ユーザーのメンテナンスが大変になっていくのは目に見えている。社員の入退社のみならず、異動の際の作業も簡単に行えることは絶対条件だった」と語る。
Webでのリサーチや、防災イベントでサイボウズスタートアップスの安否確認サービスを知り、ユーザー情報のメンテナンスのしやすさに加え、システムの堅牢性・低価格に魅力を感じ、トライアルからスタートした。
サイボウズスタートアップスの安否確認は700ユーザーで利用した場合、基本機能を備えたスタンダードプランで月額2万2800円。自動一斉送信を含めたプレミアプランの場合なら月額2万7800円だ。また、世界3個所にサーバーを設置する国際分散方式を採用しているため、局地的な災害でメインのサーバーに障害が起きてもサブのサーバーが稼働するためシステムを継続できる。
2014年4月に導入以来、テスト送信を複数回行い、部長職へは安否確認サービス内の「マネージャー権限」を付与しているため、意識付けを継続して行なっており、今後は半年に一度以上を目安に訓練を行う予定だ。
一部の社員は自主的に緊急連絡ツールを探していたとのことで、全社導入後「こんなサービスを待っていました」という声が届いたとのこと。それを受け若井氏も「導入検討にかなりの時間を費やしたが、導入して良かった。これからは訓練を継続しつつ、本当の緊急時に全社でしっかりと使ってもらえるようにしてきたい」とシステムの活用に積極的だ。
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
-
火事・水害の被災設備に復旧という選択肢
災害復旧専門サービスのベルフォアジャパンは昨年、独自営業による顧客開拓に乗り出しました。これまでは共同出資者の東京海上日動火災保険を窓口としてきましたが、体制変更を機に直接の市場アプローチを開始。BCPの実効性を確保する手段として自社のサービスを訴求する考えです。代表取締役社長の加藤道久氏に今後の市場戦略を聞きました。
2026/03/18
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/03/17
-
-
余計な情報をつながない安否確認システム
安否確認システム「オクレンジャー」は2006 年に提供を開始したサービス。災害時の初動に欠かせないアプリとして広く認知され、累計ユーザー数260 万を突破した。開発元のパスカルは地域のSIerとして、防災分野以外でもビジネスの高度化に貢献する。社長の井上隆氏に、創業以来の事業コンセプトと今後の展望を聞いた。
2026/03/11
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/03/05
-
ネット風評被害を叩き企業の信頼を守る
ネット社会の「カイシャの病院」として企業の風評被害を治療・予防するソルナは昨年7月、代表交代をともなう事業承継を行いました。創業者の三澤和則氏が代表取締役を退任し、新たに安宅祐樹氏が就任。これまでのサービス価値をさらに高め、企業の信頼の基盤を保全していく構えです。新社長の安宅氏に事業承継の経緯と今後の展望を聞きました。
2026/03/02






※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方