世界地図全体をリスクレーティングで表示した画面イメージ

リスク・セキュリティコンサルティングのコントロール・リスクス(本社:英国)と、人工知能(AI)によるリスクモニタリングのSaaSソリューションを展開するジオスパーク・アナリティクス(本社:米国)の共同出資により昨年8月に設立した株式会社Seerist(本社:米バージニア州)は、専門家による脅威の分析と、人工知能(AI)によるリアルタイム分析を組み合わせた、リスク・脅威インテリジェンスサービスをオンライン・プラットフォームにて提供している。日本でも昨年からサービスを開始しており、ハイリスク地域へ事業展開する企業を中心に引き合いが増えているという。

Seeristは、人工知能(AI)および機械学習(ML)機能と専門家による分析を組み合わせ、文脈を整理した上で、ユーザーに戦略的な洞察を提供するユニークな拡張分析プラットフォームだ。専門家による分析は、世界34拠点に3000人以上の専門家ネットワークを持ち、各国政治や地政学的リスクの専門家による高い分析力とハイリスク地域などにおける安全対策支援で定評があるコントロール・リスクスとの戦略的パートナーシップにより提供されている。一方、ジオスパーク・アナリティクスは、重大イベントや脅威を人工知能 (AI) と機械学習 (ML) テクノロジーによって解析する技術を有しており、これらを組み合わせることで、軍事衝突やテロ、暴動、犯罪、さらには災害やサイバー攻撃、交通など、世界各地のさまざまなリスクを、より正確に把握することが可能になった。また、Seeristが提供する洞察により、ユーザーはより良い意思決定と潜在的なリスクの予測が可能となり、ユーザーは混乱や潜在的リスクを回避できる。

ニュースメディアや各国の主要機関の発表情報、さらにはSNSなども含め、1日に約680万件のオープンソースを自動解析し、地理情報システム(GIS)を使用した地図上に、国別・地域別・都市別に、脅威データの傾向や安定性の変化、破壊的なイベントなどのリスク情報が表示される。

都市別の詳細画面イメージ

680万に及ぶオープンソースは、AIにより8つのイベントカテゴリに分類され、ポジティブ/ネガティブを評価し、ほぼリアルタイムで関連する場所にタグ付けされる。日別に、そのボリュームが可視化されているため、特に注意が必要な日を特定することもできるという。危険性が高いかどうか不明な地域においても、通常と明らかに違う状況が起きている場合には、SeeristのAIが自動検知して、ホットスポット情報として注意を促す。リスクの種別や地域情報など必要な情報を登録することで日々、重要な情報をメール受信することも可能だ。このほか、ユーザーが独自に作成した重要なデータコンテンツを、APIを介してGISマップに追加し、ソリューションに統合することもできるという。

オープンソースコンテンツと専門家分析レポートのタイトルを表示した画面イメージ

各国で新型コロナウイルス感染症の規制が緩和され、海外での事業活動が活発になっていることから同社では、国内においてもさらに同サービスの販売に力を入れていきたいとしている。

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リスク対策.com 編集部