リスク評価を実施している企業では「内部監査」単独ではなく、「自部門による自己チェック」や「リスク管理の主管部門によるモニタリング」を組み合わせて実施する割合が増えている(図5-2)。企業がリスクマネジメントのモニタリングを高度化し、体制を充実させる傾向にある。ITを導入している約3割の企業では、68%がリスク情報収集の効率化が得られ(図7-2)、リスクマネジメント体制を「適切に構築されている」と答える割合が大きくなり(図7-1)、ITが体制整備の一助となっている。

また、リスクマネジメント障害として「社内意識の低さ」「専門知識の不足」「社内コミュニケーション」と回答した企業が増加(図8-1)。同研究所では、リスクマネジメントの重要性に対する認識の高まりや、海外進出に伴うリスクマネジメントの広域化により、目指すべき体制とのギャップが認識されているのではと推定している。

※ 図、表の出典:トーマツ企業リスク研究所・企業のリスクマネジメント調査(2013)より
http://www.tohmatsu.com/assets/Dcom-Japan/Local%20Assets/Documents/Press/Release/jp_p_press20140108_report_080114.pdf