2018/08/23
防災・危機管理ニュース
減災と男女共同参画研修推進センターの浅野幸子氏や神奈川県立保健福祉大学教授で産婦人科医の吉田穂波氏らが呼びかけ人となり21日、「女性防災ネットワーク・東京」(Tokyo Gender & Disaster Network)のキックオフイベントが都内で開催された。
浅野氏は「まだまだ理解されにくい女性特有の災害時の困難や課題を広く知ってもらうことは、同時に男性の困難や要配慮者支援にも深く関係する。すでに様々な場所で活躍している力のある女性人材や、多様な立場・テーマで活動している人材の顔が見えるようにすることで、東京の防災・減災活動がより一層豊かに発展していくことを願っている」と、設立の趣旨を述べた。
トークセッションでは呼びかけ人のひとりであるアウトドア防災ガイドのあんどうりす氏のほか、跡見学園女子大学教授の鍵屋一氏、障がい者インターナショナル日本会議の五位渕真美氏、一般社団法人ピースボート災害ボランティアセンターの小林深吾氏らが災害現場における多様性の重要性を報告。
鍵屋氏は「様々な災害現場を見てきたが、男性型の硬い組織型では災害対応に限界がある。ストロングタイズからウィークタイズへ、柔らかく信頼性のあるネットワーク型の対応が重要」と、多様な視点での防災ネットワークづくりに期待を寄せた。
浅野氏はこれからの活動として「特定のメンバーが加入するネットワークではなく、学習・交流の場を通じて顔の見える関係を作っていきたい。プラットフォームを目指して幅広く参加を呼び掛けたい」と話す。
今後は、月1回程度の学習・交流会を都内で開催する予定だ。第2回は「大水害 in 東京~多様な人の避難を考える~」と題し、日本気象予報士会サニーエンジェルズ代表の山本由佳氏とあんどう氏を発表者として10月1日に実施する。申し込みは同ネットワークのホームページから。
■女性防災ネットワーク・東京
https://gdn-tokyo.localinfo.jp/
(了)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
令和8年熊本地震 猛暑の被災地で熱中症を避ける
最大震度7を記録した令和8年熊本地震。熊本県内では400超の避難所が開設され、約9千人が避難している(29日時点)。真夏の避難生活は、熱中症の危険性を確実に高める。しかもこれからは、猛暑・酷暑下での復旧活動が本格化し、多くの人々が被災地で活動する。現地で熱中症をどう防いだらいいか。熱中症と災害医療に詳しい、さいたま赤十字病院高度救命救急センターの席 望医師に対策を聞いた。
2026/07/30
-
令和8年熊本地震 広がるデマ、どう見分ける?SNSとの向き合い方
28日に発生した最大震度7を記録した熊本地震では、早くも豪華寝台列車「ななつ星」が脱線したなどのデマ情報が広く拡散された。災害のたびに、広くSNSで拡散される情報にどう向き合えばいいか。デジタル空間の情報分析を専門とする Japan Nexus Intelligence の竜口七彩氏に聞いた。
2026/07/29
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/07/28
-
-
事例研究で有事に備え、組織の体質改善で形骸化を防ぐ
組織レジリエンスの強化やサイバーセキュリティーの向上、サプライチェーンの強靭化など、危機管理やリスク管理担当者が関与する領域は年々拡大している。変化する社会状況にあわせ、担当者はどのように学び、備え、対応することが求められるのか。森総合研究所代表の森健さんは、自治体と企業で危機管理担当者としての経験を積み、現在はコンサルタントとして、企業や団体の危機管理の支援を手がけている。自身の経験を踏まえ、危機管理の担当者にどうアドバイスしているのか、話を聞いた。
2026/07/27
-
-
-
-
-







※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方