2024/06/23
産総研「さんぽのひろば」週刊化学災害ニュース
2024/6/7発生の、広島・中学校の理科の実験中にエタノールに着火
教員が持っていたエタノール入りの容器に、生徒が熱した銅板を浸けたところエタノールに着火したため、消火しようとした際に容器が床に落下した可能性。生徒2名にエタノールがかかり、脚にやけどで軽傷を負い、うち1名が病院に搬送された。また、別の生徒1名が逃げる際に足首を捻挫して軽傷を負った
2024/6/7発生の、米国・軽油を積載したタンクローリの火災
約19立方mの軽油を積載したタンクローリの火災。タンクローリのエンジン部分から出火して、積載していた軽油に着火した可能性
2024/6/8発生の、埼玉・リサイクル工場で金属スクラップの火災
自動車部品リサイクルや家電製品などの産業廃棄物の収集などを行っている工場での火災。金属スクラップなどの置場約800平方mが焼けた
2024/6/10発生の、岩手・小学校のプール開きの準備中に塩素ガスが発生
職員がプールの機械室で消毒用の薬剤をタンクに入れる際に、2つあるタンクのうち、ポリ塩化アルミニウムが入ったタンクに、次亜塩素酸ナトリウムを誤投入したことで塩素ガスが発生した可能性。けが人や体調不良はなし
2024/6/10発生の、神奈川・工業用ゴム工場で火災
工業用ゴムや樹脂製品などを製造している工場での火災。大量の煙が発生したため、近隣住民約80名が付近の小学校に一時避難した
2024/6/12発生の、宮城・牧場の車庫の火災で牧草に延焼
木造平屋建ての車庫1棟と中に停められていた大型トラックや軽トラックなど計9台が焼けた。周辺に置かれていた乾燥させた牧草に延焼したため、消火には時間を要した
出典:産業技術総合研究所 安全科学研究部門「さんぽのひろば」
産総研「さんぽのひろば」週刊化学災害ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
「自分の安全は自分で」企業に寄り添いサポート
海外赴任者・出張者のインシデントに一企業が単独で対応するのは簡単ではありません。昨今、世界中のネットワークを使って一連の対応を援助するアシスタンスサービスのニーズが急上昇しています。ヨーロッパ・アシスタンス・ジャパンの森紀俊社長に、最近のニーズ変化と今後の展開を聞きました。
2025/08/16
-
-
白山のBCPが企業成長を導く
2024年1月1日に発生した能登半島地震で震度7を観測した石川県志賀町にある株式会社白山の石川工場は、深刻な被害を受けながらも、3カ月で完全復旧を実現した。迅速な対応を支えたのは、人を中心に据える「ヒト・セントリック経営」と、現場に委ねられた判断力、そして、地元建設会社との信頼関係の積み重ねだった。同社は現在、埼玉に新たな工場を建設するなどBCPと経営効率化のさらなる一体化に取り組みはじめている。
2025/08/11
-
三協立山が挑む 競争力を固守するためのBCP
2024年元日に発生した能登半島地震で被災した三協立山株式会社。同社は富山県内に多数の生産拠点を集中させる一方、販売網は全国に広がっており、製品の供給遅れは取引先との信頼関係に影響しかねない構造にあった。震災の経験を通じて、同社では、復旧のスピードと、技術者の必要性を認識。現在、被災時の目標復旧時間の目安を1カ月と設定するとともに、取引先が被災しても、即座に必要な技術者を派遣できる体制づくりを進めている。
2025/08/11
-
アイシン軽金属が能登半島地震で得た教訓と、グループ全体への実装プロセス
2024年1月1日に発生した能登半島地震で、震度5強の揺れに見舞われた自動車用アルミ部品メーカー・アイシン軽金属(富山県射水市)。同社は、大手自動車部品メーカーである「アイシングループ」の一員として、これまでグループ全体で培ってきた震災経験と教訓を災害対策に生かし、防災・事業継続の両面で体制強化を進めてきた。能登半島地震の被災を経て、現在、同社はどのような新たな取り組みを展開しているのか――。
2025/08/11
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/08/05
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/08/05
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方