2024/12/20
防災・危機管理ニュース
法務省は20日、2024年版の犯罪白書を公表した。23年の刑法犯の検挙者数は前年比8.2%増の18万3269人で、19年ぶりに増加に転じた。同省は「新型コロナウイルスが収束し、人出が回復したことが一定程度影響した」と分析。高収入を売り文句に犯罪の実行役を募集する「闇バイト」に初めて触れた。
闇バイトについて、「安易に応募し、重大犯罪に加担してしまうことが社会問題となっている」と記載。「背後に匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)が関与している場合がある」と指摘した。
サイバー犯罪は前年比0.9%増で過去最多となる1万2479件、特殊詐欺は同8.6%増の7212件だった。同省の担当者は「闇バイトがサイバー犯罪や特殊詐欺の増加に影響した可能性がある」との見解を示した。
24年版白書では女性犯罪者に焦点を当てた調査を実施。23年は検挙者総数のうち女性は19.5%で、窃盗が57.1%を占めると紹介した。女性受刑者のうち、うつ病などの精神疾患を抱える割合が53.5%と男性の2倍以上で、女性の抱える困難に応じた処遇・支援が必要だと強調した。
〔写真説明〕法務省=東京都千代田区
(ニュース提供元:時事通信社)

防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
月刊BCPリーダーズ2025年上半期事例集【永久保存版】
リスク対策.comは「月刊BCPリーダーズダイジェスト2025年上半期事例集」を発行しました。防災・BCP、リスクマネジメントに取り組む12社の事例を紹介しています。危機管理の実践イメージをつかむため、また昨今のリスク対策の動向をつかむための情報源としてお役立てください。
2025/10/24
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/10/21
-
「防災といえば応用地質」。リスクを可視化し災害に強い社会に貢献
地盤調査最大手の応用地質は、創業以来のミッションに位置付けてきた自然災害の軽減に向けてビジネス領域を拡大。保有するデータと専門知見にデジタル技術を組み合わせ、災害リスクを可視化して防災・BCPのあらゆる領域・フェーズをサポートします。天野洋文社長に今後の事業戦略を聞きました。
2025/10/20
-
-
-
走行データの活用で社用車をより安全に効率よく
スマートドライブは、自動車のセンサーやカメラのデータを収集・分析するオープンなプラットフォームを提供。移動の効率と安全の向上に資するサービスとして導入実績を伸ばしています。目指すのは移動の「負」がなくなる社会。代表取締役の北川烈氏に、事業概要と今後の展開を聞きました。
2025/10/14
-
-






※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方