2025/01/01
防災・危機管理ニュース
英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は12月31日、西側筋から提供されたという機密文書を基に、ロシア軍が日本や韓国との有事に備え、160カ所に及ぶ詳細な攻撃対象リストを作成していたと報じた。半分近くが民間インフラ。2013年から14年に軍高官の訓練用に出回っていたといい、現在の戦略にも受け継がれているとみられる。
リストは巡航ミサイル「Kh101」の性能を説明する資料の一部とされる。160カ所のうち82カ所が司令部や航空基地といった防衛関連施設で、残りは原発や道路、鉄道トンネル、工場などのインフラだった。「戦略目標地域における(敵)部隊再編」を防ぐのが狙いという。
日本で対象となったのは、本州と九州を結ぶ関門トンネルや茨城県の東海原発、北海道・奥尻島の航空自衛隊レーダー基地など。奥尻島の基地については、TU160超音速戦略爆撃機1機から12発のKh101を発射し、85%の確率で破壊できると想定していた。基地内部で撮影された施設の写真に加え、詳細な寸法も記載。地図上で同島が爆発するアニメも添えられていた。
〔写真説明〕茨城県東海村の東海第2原子力発電所(右)と東海原子力発電所(左)=2013年3月
(ニュース提供元:時事通信社)

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