2025/01/21
防災・危機管理ニュース
【ワシントン時事】米大統領選で勝利した共和党のドナルド・トランプ氏(78)は20日正午前(日本時間21日午前2時前)、第47代大統領に就任した。2017年の第1期政権から、4年ぶりの返り咲きとなる。国益を最優先する「米国第一主義」の公約実現に向け、初日から不法移民対策など多数の大統領令に署名する。
新副大統領には、前上院議員のJ・D・バンス氏(40)が就任した。
トランプ氏は20日午前、ホワイトハウス近くの教会で礼拝し、バイデン大統領とのお茶会に出席。就任式の会場は厳しい寒さのため、連邦議会議事堂の外から40年ぶりに屋内に変更された。宣誓式は議事堂内のロタンダ(円形大広間)で執り行われ、米メディアによると、その後の演説で「変化の波が国を席巻している」とし、重要課題の解決へ行動を呼び掛ける。
トランプ氏はこれに先立ち、19日にワシントン中心部のアリーナで開いた凱旋(がいせん)集会で「米国の強さと繁栄、尊厳、誇りを取り戻す、まったく新しい時代の幕開けだ」と表明した。
トランプ氏は20日夕、ホワイトハウスで「記録的な数」(同氏)の大統領令に署名する。報道によると、非常事態を宣言し、対メキシコ国境警備のための軍派遣計画を発表。環境規制の緩和を推進し、中国系短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を事実上禁じる法律の適用延期などの措置を講じる見通し。
20日は新たな関税発動は見送り、中国やカナダ、メキシコなどとの貿易に関する調査を命じるという。トランプ氏は、21年1月6日に起きた連邦議会襲撃事件の受刑者や被告人を恩赦することも約束している。
連邦議会からホワイトハウスまでの祝賀パレードが寒さで取りやめになったため、トランプ氏は19日に集会を行ったアリーナに移動。本来、就任式に出席するはずだった約2万人の来賓客や支持者らを前に「屋内パレード」を実施する予定だ。
〔写真説明〕20日、米大統領就任式を前にホワイトハウスを訪れ、撮影に応じるトランプ氏(左から3人目)(AFP時事)
〔写真説明〕20日、米大統領就任式を前にホワイトハウスを訪れ、撮影に応じるトランプ氏(左から3人目)とバイデン大統領(同2人目)(AFP時事)
〔写真説明〕19日、米ワシントン中心部のアリーナで開かれた集会で演説するトランプ氏(EPA時事)
(ニュース提供元:時事通信社)



- keyword
- トランプ大統領
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/10/14
-
走行データの活用で社用車をより安全に効率よく
スマートドライブは、自動車のセンサーやカメラのデータを収集・分析するオープンなプラットフォームを提供。移動の効率と安全の向上に資するサービスとして導入実績を伸ばしています。目指すのは移動の「負」がなくなる社会。代表取締役の北川烈氏に、事業概要と今後の展開を聞きました。
2025/10/14
-
-
-
-
トヨタ流「災害対応の要諦」いつ、どこに、どのくらいの量を届ける―原単位の考え方が災害時に求められる
被災地での初動支援や現場での調整、そして事業継続――。トヨタ自動車シニアフェローの朝倉正司氏は、1995年の阪神・淡路大震災から、2007年の新潟県中越沖地震、2011年のタイ洪水、2016年熊本地震、2024年能登半島地震など、国内外の数々の災害現場において、その復旧活動を牽引してきた。常に心掛けてきたのはどのようなことか、課題になったことは何か、来る大規模な災害にどう備えればいいのか、朝倉氏に聞いた。
2025/10/13
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/10/05
-
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方