安全衛生
-
第58回:BCPを発動した結果に着目したアンケート調査
BCMへの取組状況やBCPを作成したかどうかなどを調査した報告書はこれまで多数見てきたが、BCPを発動した後に関するアンケート調査はあまり多くないように思う。本稿ではそのような調査結果の一例として、BCMを中心とした情報サイト「Continuity Central」(https://www.continuitycentral.com/)が実施したアンケート調査の結果を紹介する。
2018/10/16
-
第3回 消火器で火災は消せません!
初期消火といえばまず身近にある消火器ですね。しかし、消火器ではなかなか火が消せないんです。消火器で消火できる火災はほんとうに初期の、初期のものだけです。それでも、その場で消さないとたちまち火が大きくなってしまう。ですから、初動が極めて重要になるのです。
2018/10/02
-
第2回 昭和のバケツリレーに秘訣あり!
火災は人間が唯一防げて、コントロール可能な災害なのです(だから防火防災なのです)。江戸時代は水道などないわけで水が貴重であるためほとんど水による消火はなかったようです。さすまたは防犯用ではなく火災時の破壊道具として使われることもありました。ですから、消防署の地図には、さすまたのマークが使われていますよね。
2018/09/11
-
五輪での熱中症をどう防ぐ
東京2020大会で最も懸念されるリスクの1つが熱中症だ。総務省消防庁によると、今年4月30日~9月2日までの熱中症による全国の救急搬送人数は9万2099人で、前年同期(5万1048人)を倍近く上回った。このうち、初診時における死亡者は157人。今年7月には、愛知県豊田市で小学校の校外学習に参加した1年生の男子児童が熱中症で死亡するという事故も発生した。2年後のオリンピックでは、こうした過酷な環境の中、マラソンを筆頭に数多くの競技が行われることになる。サマータイム制の導入もささやかれているが、選手だけでなく、数十万人にのぼる観客や警備員、ボランティアなど大会従事者の対策をどうしたらいいのか。
2018/09/10
-
第54回:「レジリエンス」の語源を探る旅
これまで本連載において「レジリエンス」という概念について論じられている論文をいくつか紹介させていただいたが(注1)、レジリエンスの概念そのものに関してこれだけ議論が行われるのは、その概念が曖昧であり、様々な認識や解釈が世間で混在しているために、議論がうまく噛み合わなかったり誤解を招いたりするなどの混乱が生じているからである。
2018/08/21
-
第1回 AEDは使用後の胸骨圧迫が大切!
「AEDは心臓を止めるために通電するのか」と聞きましたら、その通りと言われました。かなり強烈なショックを受けました。 AEDと心肺蘇生の間違った誤解を正します。
2018/08/21
-
食品企業向けの衛生管理診断サービス
AIG損害保険は3日、食品メーカーや外食事業者向けの衛生管理簡易診断サービス「HACCP-RAS」(ハサップ・ラス)の提供を開始すると発表した。国際的な衛生管理システム基準であるHACCPに沿った衛生管理が今後、事業者に義務づけられることから、主に中小企業向けに同サービスを通じて診断を行い現状の衛生管理状況の分析のほか、どうすべきかのアドバイスも無償で行う。
2018/08/03
-
第19回(最終回):経営方針が変わってBCMが消滅寸前!?(適用事例13)
最近になってBCM(事業継続管理)担当のMさんは、しばしば浮かない顔をするようになりました。先ごろ行われた経営会議で、思わぬ言葉が社長の口から出たからです。それは経営方針が大幅に変わるという話です。景気回復にともない、より収益性の高い製品を開発するために新事業部門を立ち上げるというのです。そして、この流れの一環として当年度中に組織全体を新体制に移行するとのこと。
2018/08/02
-
第53回:各国のビジネス環境におけるリスクの総合的ランキング
米国の損害保険会社FM Globalは同社のサイト上で「2018 FM Global Resilience Index」というデータを公開している。これは次のような情報源から得られた情報を基に約130カ国のビジネス環境に関するリスクを評価した結果をまとめたものである。
2018/07/31
-
この猛暑は災害である
全国各地で、熱中症によると見られる死者が相次いでいる。7月に入って都内だけでも30人以上が死亡という報道もあるが、実は、全国では、この比ではないほどの人が命を落としている。
2018/07/24
-
東京2020大会「具体的な影響算出できない」声多数
リスク対策.com(運営:新建新聞社)とニュートン・コンサルティング株式会社(本社︓東京都千代⽥区、代表取締役社⻑︓副島 ⼀也)は共同で、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピック競技⼤会(東京2020⼤会)に向け、各企業が⼤会開催における影響をどのように考え、リスク対策にどう取り組んでいるのかを把握することを目的に、アンケート調査を実施しました。その結果、58%の企業がリスク対策を「検討していない」と回答し、⼤会開催2年前の現在、対策が未だ進んでいない実態が明らかになりました。
2018/07/24
-
ドローン・ロボットで災害対応など推進
ドローンソリューション事業を手がけるブイキューブロボティクスは1日付で社名を「株式会社センシンロボティクス」に社名を変更。第三者割当増資などで総額約12億円の調達も行った。今後、ドローンに限らずロボットを活用し、災害対応や労働問題の解決などに努めていく。
2018/07/10
-
第17回:雲をつかむようなBCPの見直しよ、さらば!(適用事例11)
Sさんは社内の危機管理全般を担当しています。災害や事故などが起これば、現場の責任者と共同でインシデント調査を行い、報告書を書き、再発防止策の策定に関わります。しかし担当はSさん一人だし、Sさんの所属部署はいつも多忙な総務なので、同僚に業務を手伝ってもらうのは至難の技です。
2018/07/05
-
第15回:その対策、予算の都合で見合わせとします!(適用事例9)
角館カクオさんの会社は、BCPを策定してから7年が立ちます。東日本大震災が発生した2011年に社長の鶴の一声でBCP策定プロジェクトを立ち上げ、メンバー全員が明日は我が身と大地震の脅威を共有しつつ、目を血走らせてわずか3カ月で作り終えたものです。BCPが完成してからは、いわゆるBCMの運用指針にしたがって、定期的な見直しや更新などを行ってきましたし、一般的な防災レベルではありますが、教育や訓練も毎年欠かすことなく続けてきたのでした。
2018/06/07
-
消防士の熱中症予防対策、リハブ(体力調整)ユニットについて
これからのホットな季節、燃え盛る火災現場で輻射(ふくしゃ)熱にあおられながら防御活動を行う消防士たち。夏冬兼用の防火衣の上下と空気呼吸器、縛帯、小綱、カラビナ、ライトなどの個人装備を身につけ、長時間の現場活動に従事しなければならない。
2018/05/31
-
都、今年も東京港でヒアリ調査
東京都は29日、「東京港におけるヒアリ等対策連絡会」の今年度第1回会合を開催した。都では東京港や周辺の公園などでヒアリの調査を年2回実施するほか、2017年に発見された品川区の大井ふ頭周辺を国が調査することなどが報告された。
2018/05/30
-
東京都、公園監視など蚊媒介感染症対策
東京都は25日、今年度のデング熱やジカウイルス感染症などの蚊媒介感染症対策について発表した。6月の「蚊の発生防止強化月間」に水たまりの解消などをPR。また、都内25施設で蚊のサーベイランス(調査監視)を秋まで行う。
2018/05/29
-
東京都、五輪会場で熱中症予測実験
東京都は24日、「熱中症予測実証実験」の参加事業者募集を発表した。2020年東京オリンピック・パラリンピックの会場で、ビッグデータを活用した熱中症予測の向上へ都と一緒に実証実験に参加する事業者を募集する。参加希望企業は28日までに都に応募届を提出する必要がある。
2018/05/25
-
東京都、暑さ対策技術・製品の出展募集
東京都は21日、暑さ対策に関する技術や製品を展示する事業者を募集すると発表した。6月12日まで募集している。7月下旬に都が実施予定の3日間のイベントで展示や実証実験を実施。夏季に実施される2020年東京オリンピック・パラリンピックも見すえ、暑さ対策を進める。
2018/05/24
-
新型インフルBCP、業種で内容ばらつき
内閣官房は18日、2017年度「新型インフルエンザ等に関する業務継続計画調査」の結果を発表した。70業種141事業者を対象にした調査。対処が必要となる救護施設や生活に関連が深い食料品スーパーは比較的3社ともBCP(事業継続計画)の内容に共通性があるが、医薬品関連は低いことなどがわかった。調査は1業種3社が目安。調査期間は2017年10月17日から今年2月28日まで。
2018/05/23
-
大和リース、熱中症対策に空調作業服
大和ハウス工業グループの大和リースは22日、建設現場の熱中症対策のため、株式会社空調服の送風ファンの付いた作業服を社員や協力会社の作業員に支給すると発表した。
2018/05/23
-
江戸後期の思想家たちと蘭方医・関寛斎
江戸後期の知識人たちが、当時の「内憂外患」の危機意識をどう表現したのか、科学に対する思想がどう芽生えたのか。「外患」で最初の衝撃は文化5年(1808)のフェートン号事件であった。オランダと交戦中だったイギリスの軍艦が突如、長崎湾に侵入して出島のオランダ館を襲った。これに対して幕府は対処するすべがなかった。200年来の鎖国政策が外からの強い力によって激しく揺り動かされた。
2018/05/21
-
東京都、感染症マニュアル9年ぶり改定
東京都は17日、「東京都感染症マニュアル2018」を策定したと発表した。前回のマニュアルを9年ぶりに見直し。ジカウイルス感染症など新たな近年の新たな感染症の追加などを行った。
2018/05/18
-
ARで現場作業の効率化や技術伝承
東芝デジタルソリューションズは17日、設備のオペレーションやメンテナンスなどの現場作業の業務効率化や熟練作業者の技術継承などをAR(拡張現実)で支援する、現場作業のデジタル化ソリューション「Meister AR Suite」の提供を開始したと発表した。ものづくりIoTソリューション「Meisterシリーズ」の新たなラインナップ。経験が少ない作業者でも正しい現場作業をスムーズに行うことができる。
2018/05/18
-
東京消防庁、町田に初の救急隊待機所
東京消防庁は16日、町田消防署がJR横浜線・小田急線町田駅近くに救急隊の待機場所を設置し、運用を開始した。救急出動要請の多い町田駅周辺での事態に対応し、出動しても待機場所に常時救急隊が入れ替わりで待機する。このようなローテーション式の救急隊の待機場所の設置は東京消防庁管内で初の取り組み。
2018/05/17
