2018/03/22
ニュープロダクツ

ブルーイノベーションは20日、製造、化学、エネルギー、インフラなどの企業を対象に、室内狭小空間に使える点検用ドローンを提供するサービスを開始すると発表した。点検用に特化したドローンを開発・製造・販売するスイスのベンチャー企業Flyability(フライアビリティ)社が開発した機体「Elios(エリオス)」を採用。自社の統合管理プラットフォームと機体を連携させて、国内のドローン点検市場に最適化したサービス展開を図る。
ドローンによる点検業務の活躍が期待されるのは、狭小、高所、危険等の理由で人が入ることが難しかったり、作業しにくく手間がかかっている作業。工場内のボイラー、タンク、下水管、工場の天井部分、煙突など。人に代わってドローンが遠隔操作で進入し点検作業を行うことで、作業手間とコストを大幅に改善できる。
今回採用した機体「Elios(エリオス)」は、Flyability社が開発した室内点検用ドローン。本体重量700g、直径40cmの球体かご状の保護フレームに包まれた形状。コントローラーに接続されたスマホ・タブレットにストリーミング配信されるカメラの映像を見ながら操作することで、最長通信距離500メートル、連続飛行時間10分間の範囲で自由に操作できる。本体にはフルHDカメラと赤外線カメラを搭載可能。LED照明(28W)も装備し、完全な暗所でも撮影配信ができる。
鉄筋やパイプラインなど金属に囲まれた空間でのドローン操作で起こりやすいコンパス誤作動を回避するため、本体に内蔵されたコンパス機能をマニュアル操作でオン・オフ切替えできるスイッチも備え、安定飛行を実現する。
ブルーイノベーションは、この機体と連携させて、室内点検に最適化したアプリケーションを独自開発していく方針。室内狭小空間点検用のドローン分野で導入コンサルティング、操縦教育・マニュアルの作成、ドローンの販売・レンタルなどを手掛けていくという。
Flyability社「Elios」を採用したサービスは20日から受注を開始。価格は300万円前後(標準機体の場合)を予定している。
■ニュースリリースはこちら
http://blue-i.co.jp/release/flyability.html
■Flyabilityが開発した「Elios」の紹介ページはこちら
https://www.flyability.com/elios/
(了)
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com:峰田 慎二
- keyword
- ブルーイノベーション
- 労働災害
- 点検用ドローン
- Flyability
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
ランサムウェアの脅威、地域新聞を直撃
地域新聞「長野日報」を発行する長野日報社(長野県諏訪市、村上智仙代表取締役社長)は、2023年12月にランサムウェアに感染した。ウイルスは紙面作成システム用のサーバーとそのネットワークに含まれるパソコンに拡大。当初より「金銭的な取引」には応じず、全面的な復旧まで2カ月を要した。ページを半減するなど特別体制でなんとか新聞の発行は維持できたが、被害額は数千万に上った。
2025/07/10
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/07/08
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/07/05
-
-
-
-
-
-
「ビジネスイネーブラー」へ進化するセキュリティ組織
昨年、累計出品数が40億を突破し、流通取引総額が1兆円を超えたフリマアプリ「メルカリ」。オンラインサービス上では日々膨大な数の取引が行われています。顧客の利便性や従業員の生産性を落とさず、安全と信頼を高めるセキュリティ戦略について、執行役員CISOの市原尚久氏に聞きました。
2025/06/29
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方