2018/03/23
ニュープロダクツ
![](https://risk.ismcdn.jp/mwimgs/8/2/670m/img_82098774e52c6cf959922784eddedd05142157.jpg)
NTTアドバンステクノロジは20日、サイバー攻撃や自然災害などの危機対応のマネジメントを統合的に支援するウェブシステム「@Rispida(アット・リスパイダ)」の提供を4月2日から開始すると発表した。サイバー攻撃発生時や、風水害、地震などの自然災害発生時に、災害状況の迅速な把握や災害対応の判断支援を行い、平常には業務を効率化ができる。
自然災害やサイバー攻撃などインシデント発生時に情報収集や各部署・担当への依頼、状況整理などを行うためのシステム。タイムラインと呼ばれる、インシデントの発生を想定し「いつ」「誰が」「何をするか」を時系列で整理した計画の管理を行うことにより、利用者は災害状況の迅速に把握し、災害対応の判断支援を行う。
![](https://risk.ismcdn.jp/mwimgs/9/3/670m/img_935e6355c90143bf72d88e7a806eeee4154337.jpg)
Plan・Do・Seeの3つの機能がある。(1)【Plan】危機対応業務全体のマネジメントを支援するための機能で、災害対策本部など、各組織の責任者から構成される危機対応業務を統括する組織のメンバーが、予め登録した共通のマネジメントプロセスに基づき危機対応の全体方針や戦略を決定するための業務を支援する。(2)【Do】 各組織の担当者が、自組織でやるべきことの確認や、他組織に依頼した内容の対応状況を確認する業務を支援。組織間や組織内の指示、依頼、周知などのコミュニケーションを一元的に集約する。(3)【See】各組織の担当者が、定型的なフォーマットにて行った状況の報告をカラーマップを用いて視覚的に表示することで、全体状況の把握や関係者間での認識を統一し、次の判断を行うための業務を支援する。
![](https://risk.ismcdn.jp/mwimgs/b/9/670m/img_b93d65dd1e29408f9abec6e44950f2e6169214.jpg)
ウェブシステムを用いることにより、これまでホワイトボードや電子メール、電話などで扱われていた被害や対応依頼などの情報を、災害対策本部と物理的に離れた場所や、複数の組織の間でタイムリーに情報を共有し、マネジメントを行うことが可能。被災時に限られた電話回線を占有することなく、正確な情報交換を行うことができ、やりとりがすべてシステムに記録されるため、証跡やノウハウも確実に残せる。物理的な記録スペースの制約から解放されるだけでなく、情報の検索や抽出、転用が容易になる。今すべきこと、優先度が高い作業項目がわかるため、被災時の混乱した状況や少ない人員の中でも、より適切な判断を下す手助けになる。
平時は、日常業務の手順をあらかじめ登録することで業務を効率化でき、各種マネジメントプロセスの進捗管理を行うなどといった働き方改革の1つのツールとなる。価格は個別見積もり。
■ニュースリリースはこちら
http://www.ntt-at.co.jp/news/2018/detail/release180320.html
(了)
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com:横田 和子
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
-
-
3線モデルで浸透するリスクマネジメントコンプライアンス・ハンドブックで従業員意識も高まる【徹底解説】パーソルグループのERM
「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンとして掲げ、総合人材サービス事業を展開するパーソルグループでは、2020年のグループ経営体制の刷新を契機にリスクマネジメント活動を強化している。ISO31000やCOSO-ERMを参考にしながら、独自にリスクマネジメントの体制を整備。現場の業務執行部門(第1線)、ITや人事など管理部門(第2線)、内部監査部門(第3線)でリスクマネジメントを推進する3線モデルを確立した。実際にリスクマネジメント活動で使っているテンプレートとともに、同社の活動を紹介する。
2024/07/23
-
インシデントの第一報を迅速共有システム化で迷い払拭
変圧器やリアクタなどの電子部品や電子化学材料を製造・販売するタムラ製作所は、インシデントの報告システム「アラームエスカレーション」を整備し、素早い情報の伝達、収集、共有に努めている。2006年、当時社長だった田村直樹氏がリードして動き出した取り組み。CSRの一環でスタートした。
2024/07/23
-
「お困りごと」の傾聴からはじまるサプライヤーBCM支援
ブレーキシステムの開発、製造を手掛けるアドヴィックスは、サプライヤーを訪ね、丁寧に話しを聞くことからはじまる「BCM寄り添い活動」を2022年度から展開している。支援するのは小規模で経営体力が限られるサプライヤー。「本当に意味のある取り組みは何か」を考えながら進めている。
2024/07/22
-
-
危機管理担当者が知っておくべきハラスメントの動向業務上の指導とパワハラの違いを知る
5月17日に厚生労働省から発表された「職場のハラスメントに関する実態調査報告書」によると、従業員がパワハラやセクハラを受けていると認識した後の勤務先の対応として、パワハラでは約53%、セクハラでは約43%が「特に何もしなかった」と回答。相談された企業の対応に疑問を投げかける結果となった。企業の危機管理担当者も知っておくべきハラスメントのポイントについて、旬報法律事務所の新村響子弁護士に聞いた。
2024/07/18
-
基本解説 Q&A 線状降水帯とは何か?集中豪雨の3分の2を占める日本特有の現象
6月21日、気象庁が今年初の線状降水帯の発生を発表した。短時間で大量の激しい雨を降らせる線状降水帯は、土砂災害発生を経て、被害を甚大化させる。気象庁では今シーズンから、半日前の発生予測のエリアを細分化し、対応を促す。線状降水帯研究の第一人者である気象庁気象研究所の加藤輝之氏に、研究の最前線を聞いた。
2024/07/17
-
-
災害リスクへの対策が後回しになっている円滑なコミュニケーション対策を
目を向けるべきOTリスクは情報セキュリティーのほかにもさまざま。故障や不具合といった往年のリスクへの対策も万全ではない。特に、災害時の素早い復旧に向けた備えなどは後回しになっているという。ガートナージャパン・リサーチ&アドバイザリ部門の山本琢磨氏に、OTの課題を聞いた。
2024/07/16
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方