2014/12/19
防災・危機管理ニュース
防災意識に関するアンケート調査を発表 NTTレゾナント
NTTレゾナント株式会社の「goo」防災タスクフォースは、阪神・淡路大震災と東日本大震災の経験者・非経験者の両者を対象とした防災意識に関するアンケートを実施。震災経験者の85%以上が普段から防災の準備をしていると回答するなど、意識の高さが現れる結果となった。具体的に取り組んでいることとしては「防災情報の収集準備」が第1位で、被災した際に防災情報の収集で苦労した経験を垣間見ることができる。情報収集の方法としては約4割の人が「防災関係アプリ」をインストールしており、その理由を「素早く情報収集できるため」と答えている。

大規模地震経験者対象の「被災してもっとも困ったこと」という質問に対しては315人中91人が「家族、知人の安否情報の確認」と回答しており、半数以上が家族間の安否確認方法を家族間で決めていることが分かった。一方非経験者はその半数程度にとどまっている。

「普段から防災の準備をしているか」との質問では、非経験者の35%が普段から防災準備をしておらず、経験者の13.5%という回答に比べ約2.5倍にのぼった。被災経験がない分、防災に対する意識の低さがうかがわれる結果となった。
さらに家族や個人的に避難訓練を行った経験を確認すると、全体で8割以上が「ない」と回答し、実際の災害を想定した事前準備は、経験者であってもできていない現状が明らかになった。
調査実施期間は11月26日~28日の2日間、インターネットリサーチで行われ、全体で625サンプルを回収した(うち東日本大震災経験者155人、阪神・淡路大震災経験者160人、大規模地震日経験者310人)。
出典:「goo」防災タスクフォース調べ
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/09/02
-
-
-
ゲリラ雷雨の捕捉率9割 民間気象会社の実力
突発的・局地的な大雨、いわゆる「ゲリラ雷雨」は今シーズン、全国で約7万8000 回発生、8月中旬がピーク。民間気象会社のウェザーニューズが7月に発表した中期予想です。同社予報センターは今年も、専任チームを編成してゲリラ雷雨をリアルタイムに観測中。予測精度はいまどこまで来ているのかを聞きました。
2025/08/24
-
スギヨ、顧客の信頼を重視し代替生産せず
2024年1月に発生した能登半島地震により、大きな被害を受けた水産練製品メーカーの株式会社スギヨ(本社:石川県七尾市)。その再建を支えたのは、同社の商品を心から愛する消費者の存在だった。全国に複数の工場があり、多くの商品について代替生産に踏み切る一方、主力商品の1つ「ビタミンちくわ」に関しては「能登で生産している」という顧客の期待を重視し、あえて現地工場の再開を待つという異例の判断を下した。結果として、消費者からの強い支持を受け、ビタミンちくわは過去最高近い売り上げを記録している。一方、BCPでは大規模な地震などが想定されていないなどの課題も明らかになった。同社では今、BCPの立て直しを進めている。
2025/08/24
-
-
-
-
ゲリラ豪雨を30分前に捕捉 万博会場で実証実験
「ゲリラ豪雨」は不確実性の高い気象現象の代表格。これを正確に捕捉しようという試みが現在、大阪・関西万博の会場で行われています。情報通信研究機構(NICT)、理化学研究所、大阪大学、防災科学技術研究所、Preferred Networks、エムティーアイの6者連携による実証実験。予測システムの仕組みと開発の経緯、実証実験の概要を聞きました。
2025/08/20
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方