2025/02/28
防災・危機管理ニュース
埼玉県八潮市の県道交差点で道路が陥没し、トラックが転落した事故は、28日で発生から1カ月となった。県は男性運転手(74)の救出後に有識者らによる事故の原因究明や本格的な復旧工事に取り組む方針だが、救出に向けた作業の完了にはさらに3カ月ほどかかる見込みで、見通しは立っていない。
事故は1月28日午前9時50分ごろ発生。交差点の中央部が陥没し、通行中のトラック1台が転落した。県のドローンが下水道管内部で、運転席とみられる金属塊を発見。映像からトラックの所有会社が自社の車体と確認し、警察などは人が残されている可能性があると判断した。
下水道管の内部は硫化水素の濃度が高く、せき止められた下水が一気に流れ出す危険性もあり、内部での作業は困難な状況が続いている。
県は下水の量を減らすため、事故直後から周辺12市町の住民ら約120万人に下水の利用自粛を要請したが、期待した効果が得られず、12日正午には自粛要請を解除。ポンプ車での排水や河川への緊急放流で対応している。
〔写真説明〕復旧作業が続く、埼玉県八潮市の道路陥没現場=25日
〔写真説明〕2022年1、2月に埼玉県が行った点検時の道路陥没事故現場の下水道管内部。写真上部の白く変色した部分が確認されていた腐食の様子(同県提供)
〔写真説明〕2022年1、2月に行われた埼玉県の点検で撮影された、道路陥没事故現場の下水道管の腐食状況(同県提供)
(ニュース提供元:時事通信社)



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