2025/03/26
防災・危機管理ニュース
愛媛、岡山両県で起きた山林火災は、発生4日目となる26日も強風の影響で延焼が続き、焼失面積は両県で計900ヘクタールを超えた。愛媛県は同日、今治、西条両市への災害救助法適用を決定した。
今治市で発生した火災は26日午後2時時点で約417ヘクタールに拡大した。これまでに住宅7棟、倉庫2棟が全焼する被害が出ており、3848世帯7494人に避難指示が出ている。
同市の住宅メーカー「藤山住宅」は25日、飛び火により工場などが全焼した。経営者の親族、藤山大輔さん(47)は「来たときには手遅れだった」と振り返る。消防は山林火災の消火活動に当たっており、「ここが燃えるとは想定していなかったのでは」と話した。
今回、火災が起きた笠松山では2008年にも山林火災があった。近所に住む70代男性は「17年前より燃える範囲が広い」と話した。
岡山市で発生した山林火災も延焼が続き、焼失面積は約559ヘクタールに拡大した。消防によると、鎮圧のめどは立っていない。隣接する玉野市と合わせ、1091世帯2133人に避難指示が出ている。火災現場近くに住む70代女性は「こんなことは初めてだ」と不安げだった。
〔写真説明〕全焼した工場の前に立つ男性=26日、愛媛県今治市
〔写真説明〕火災で煙が立ちこめた愛媛県今治市の街中=26日
〔写真説明〕火の手が上がる岡山市内の山林=26日午後、同市南区
(ニュース提供元:時事通信社)



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