2025/04/15
防災・危機管理ニュース
【北京時事】中国の習近平国家主席は15日、訪問先のハノイでベトナムのルオン・クオン国家主席と会談した。中国外務省によると、習氏は前日に引き続き、中越間の「サプライチェーン(供給網)の安定確保」が重要との認識を強調。トランプ米政権を念頭に「貿易戦争は途上国の正当な利益を損ねる」と語り、ベトナムに「団結」を呼び掛けた。
習氏は「中越は共に国際秩序を堅持し、一国主義に反対すべきだ」と主張し、各国への高関税を繰り出すトランプ政権をけん制。クオン氏は「中国とのハイレベル交流を維持していく」と応じた。習氏は会談に先立ち、中越両国を結ぶ鉄道網の整備加速に向けた協力式典に出席した。
習氏は14日、東南アジア3カ国歴訪の最初の訪問国としてベトナム入りし、最高指導者のトー・ラム共産党書記長らと会談。両国間の鉄道整備を急ぐ意向を示した。国境を接する地の利を生かし、中国南部とベトナム北部を一体化した経済圏とすることで、対米貿易の停滞がもたらす衝撃に備える考えだ。
〔写真説明〕15日、ハノイで会談に臨み、握手を交わす中国の習近平国家主席(左)とベトナムのルオン・クオン国家主席(EPA時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
-
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/11/25
-
目指すゴールは防災デフォルトの社会
人口減少や少子高齢化で自治体の防災力が減衰、これを補うノウハウや技術に注目が集まっています。が、ソリューションこそ豊富になるも、実装は遅々として進みません。この課題に向き合うべく、NTT 東日本は今年4月、新たに「防災研究所」を設置しました。目指すゴールは防災を標準化した社会です。
2025/11/21
-
サプライチェーン強化による代替戦略への挑戦
包装機材や関連システム機器、プラントなどの製造・販売を手掛けるPACRAFT 株式会社(本社:東京、主要工場:山口県岩国市)は、代替生産などの手法により、災害などの有事の際にも主要事業を継続できる体制を構築している。同社が開発・製造するほとんどの製品はオーダーメイド。同一製品を大量生産する工場とは違い、職人が部品を一から組み立てるという同社事業の特徴を生かし、工場が被災した際には、協力会社に生産を一部移すほか、必要な従業員を代替生産拠点に移して、製造を続けられる体制を構築している。
2025/11/20
-
企業存続のための経済安全保障
世界情勢の変動や地政学リスクの上昇を受け、企業の経済安全保障への関心が急速に高まっている。グローバルな環境での競争優位性を確保するため、重要技術やサプライチェーンの管理が企業存続の鍵となる。各社でリスクマネジメント強化や体制整備が進むが、取り組みは緒に就いたばかり。日本企業はどのように経済安全保障にアプローチすればいいのか。日本企業で初めて、三菱電機に設置された専門部署である経済安全保障統括室の室長を経験し、現在は、電通総研経済安全保障研究センターで副センター長を務める伊藤隆氏に聞いた。
2025/11/17
-







※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方