2025/04/24
防災・危機管理ニュース
ウクライナの首都キーウで24日、ロシア軍による激しいミサイル攻撃があり、救急当局によると、少なくとも12人が死亡し、90人が負傷した。AFP通信が報じた。負傷者には子供も含まれているという。
キーウはウクライナの他の都市と比較して厚い防空システム網を持ち、多数の死傷者が出るのはまれ。2022年2月のロシアのウクライナ侵攻開始以来、キーウで生じた被害としては異例の規模となった。
現地からの報道によれば、行政庁舎や集合住宅が損壊し、市内13カ所で救助隊が活動中という。ウクライナ軍関係者はロイター通信に、一連の攻撃の中で最も多い犠牲者が出たのは、北朝鮮製の短距離弾道ミサイル「KN23」によるものだったと語った。
ウクライナのシビハ外相はX(旧ツイッター)で、「平和の障害となっているのはウクライナではなく、ロシアであることを示している」と攻撃を非難した。トランプ米大統領がこれより先、ロシアとの停戦交渉が進展しない責任は扇動的発言で戦争終結を難しくしているウクライナのゼレンスキー大統領にあると批判しており、シビハ氏の投稿は米国の圧力を意識した可能性もある。
南アフリカに滞在中だったゼレンスキー氏は24日、日程の一部を中止し、南アのラマポーザ大統領との会談後に直ちに帰国すると発表。ロシアに対し、「即時かつ無条件」の攻撃停止を改めて要求した。
〔写真説明〕24日、キーウ市内で、ロシア軍によるミサイル攻撃の現場(ロイター時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

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