2025/05/06
防災・危機管理ニュース
【ベルリン時事】ドイツ連邦議会(下院)は6日、首相指名選挙を実施し、保守政党キリスト教民主同盟(CDU)のフリードリヒ・メルツ党首(69)が首相に選出された。第4次メルケル政権以来約3年半ぶりにCDUと姉妹政党キリスト教社会同盟(CSU)の保守連合と、中道左派の社会民主党(SPD)による連立政権が発足。メルツ氏は欧州をけん引し、トランプ米政権やロシアが揺るがす国際秩序の安定を目指す。
ただ、メルツ氏は首相指名選挙の1回目投票で選出に必要な過半数の賛成を得られず、2回目の投票で選出が決まった。首相指名選挙が否決されたのは戦後ドイツ史上初めて。メルツ氏の強引な政治手法や、連立協定に対する不満が顕在化した形で、今後の政権運営には不透明感が漂っている。独誌シュピーゲルは、メルツ氏は「歴史的敗北」を喫したと報じた。
保守連合と社民は5日に連立協定を締結し、議会多数派を形成。下院では計328議席で、首相選出に必要な316議席を超えていたが、1回目の投票で、賛成は310票にとどまった。一時休会を挟んだ2回目は325票を獲得。この後、メルツ氏は、シュタインマイヤー大統領から首相に任命された。
新政権の最大の課題は米国頼みだった安全保障体制の自立化と、3年連続のマイナス成長回避へ向けた経済の再建。反移民を掲げて支持を伸ばす極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」のさらなる台頭を抑え込むため、これまで寛容だった移民政策については、移入を制限するなど厳格化にかじを切る。
〔写真説明〕6日、ドイツ連邦議会(下院)で行われた2回目の首相指名投票で選出され、拍手を受けるキリスト教民主同盟(CDU)のメルツ党首(中央)(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

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