2025/05/08
防災・危機管理ニュース
【シリコンバレー時事】米アップルが、人気のスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」に採用する検索エンジンに、生成AI(人工知能)機能の追加を検討していることが7日、分かった。米ブルームバーグ通信などが、グーグルの検索市場を巡る反トラスト法(独占禁止法)訴訟でのアップル幹部の証言を伝えた。アイフォーン上でグーグル以外の検索手段が選べるようになれば、同社にとって打撃となる。
アップルは、グーグルから対価を受け取り、自社ウェブブラウザー(閲覧ソフト)「サファリ」にグーグルの検索機能を標準搭載してきた。訴訟では、この契約がグーグルの検索市場での優位性を支えたとして問題視されている。
報道によると、アップルのキュー上級副社長(サービス担当)が出廷した際、サファリでの検索件数が4月に初めて減少に転じたことを明らかにし、背景には消費者がAI検索の利用を増やしている実態があるとの認識を示した。今後、サファリにAI検索を組み込むことを「積極的に検討している」という。
アップルは、音声アシスタント「Siri(シリ)」で、米オープンAIの「チャットGPT」から回答を得られるようにした。同社やアンソロピック、パープレキシティといった米新興企業のAI検索の追加を検討。中国の「ディープシーク(深度求索)」とも協議したという。
グーグルを巡っては、首都ワシントンの連邦地裁が検索市場での独占を認定。是正策の審理が続いており、今夏に結論が出る予定だ。司法省は事業分割を求めており、グーグルは解体の危機に直面している。
〔写真説明〕米アップル本社近くのビジターセンターに展示された「iPhone(アイフォーン)16プロマックス」=4月29日、カリフォルニア州クパチーノ(EPA時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

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