リスクマネジメントを組織文化として
醸成するための取り組み

危機管理塾 4月21日

エイブルホールディングス リスクマネジメント室 室長
樋口達巳氏

危機管理塾をリアル開催。エイブルホールディングスリスクマネジメント室室長の樋口達巳氏が、自社のリスクマネジメント研修・教育活動について発表

魂の入った研修で一人一人のリスクセンスを磨く

危機管理塾は4月21日、東京・千代田区の朝日ビル会議室で開催した。「リスクマネジメントを組織文化として醸成するための取り組み」と題し、エイブルホールディングスリスクマネジメント室室長の樋口達巳氏が、自社の研修・教育活動の意図や使っている資料について発表。その後、参加者のグループワークを行った。

不動産仲介業の同社は、直営店舗とFC加盟店舗を合わせ、全国約800店舗を運営。店長や部課長、加盟店のオーナーなどをリスクマネジメントリーダーと位置付け、リスクセンスを養うための研修を行っている。

エイブル・マネジメント・カレッジ(AMC)と名付けた研修の期間は2年。1年目は基本講座、2年目は専門講座で、基本講座は「学びのきっかけを与えて経営者としての視点・視座を養うことがねらい」という。講義は6月期と9月期に分かれ「6月期が終わると事後課題を与えて成果を確認、9月期はグループディスカッションを行う」とした。

樋口氏はAMCで使用している講義資料を抜粋して紹介。「ハインリッヒの法則」「レヴィンの法則」「ジョハリの窓」といった人間の行動分析・理論も取り入れ「リスクマネジメント視点に立ったコミュニケーション力も養う」と話した。

また、リスクマネジメントは「体制」を実行せしめる「態勢」の確保が必要と指摘。態勢とはリスクとの対峙に必要な「構え」だとして「魂の入った活動が意識変革と行動変容につながる。『一人一人がリスクオーナー』という考えのもと、それぞれがリスクセンスを磨く必要がある」と語った。

参加者の声
・多くの事例やお話、ありがとうございました。今後の活動に役立たせていただきます。
・貴重なお話、参考になりました。


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