こども家庭庁は23日、インターネット利用を巡る青少年保護の在り方を議論するワーキンググループ(WG)を開き、報告書案を提示した。近年、生成AI(人工知能)を悪用し、性的画像を作成する「ディープフェイク」によって子どもが被害を受けているとして、政府が実態把握を行うことなどを盛り込んだ。7月の次回WGで報告書をまとめ、今秋をめどに政府の対応を整理した工程表を策定する。
 ディープフェイクは子どもでも簡単に作れてしまうため、同級生の顔写真を使って性的画像を作成し、友人間で共有するなどの問題も起きている。政府は実態を把握した上で、取り締まりや画像の削除依頼といった対策を講じられるようにする方向。スマートフォンなどに表示される性的広告に関しても、業界に自主規制を促す方策を検討することを盛り込んだ。 
〔写真説明〕こども家庭庁=東京都千代田区

(ニュース提供元:時事通信社)