【ニューヨーク時事】イスラエルのダノン国連大使は23日、パレスチナ自治区ガザ情勢を巡り、国連人道問題調整事務所(OCHA)の取りまとめる情報が「虚偽だ」と主張し、国連職員のビザ(査証)を制限すると発表した。中東情勢を協議する定例の安保理公開会合で明らかにした。
 ダノン氏は、OCHAが発表するガザ住民の死者数や、支援の食料を載せたトラックの数などのデータが偏っており「政治的なプロパガンダだ」と糾弾。「もはや中立な機関ではない」として、今後はOCHAの国際職員に出すビザの有効期限を1カ月にすると述べた。
 これに対し、ドゥジャリク国連事務総長報道官は定例記者会見で、制限措置は「飢餓や避難、困窮への支援の障害を増やすだけだ」と反発した。 
〔写真説明〕イスラエルのダノン国連大使=6月24日、ニューヨーク(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)