2015/04/03
防災・危機管理ニュース

株式会社昭電は、落雷による被害を最小限に抑えるための「落雷情報配信サービス」を開始した。
近年、地球温暖化などの影響で、いわゆる「ゲリラ豪雨」と呼ばれる激しい集中豪雨が多発し、それに伴って落雷被害も増加傾向にある。人や建物への直撃雷はもちろん、誘導雷や逆流雷による停電や機器の破壊はネットワークに甚大な被害を及ぼす。昭電では、これらの被害を最小限に抑えるための「落雷情報配信サービス」を本格的にスタートさせた。
【サービスの内容】
・落雷位置…環境センサーネットワークが捉えた「落雷位置」をリアルタイムに提供
・落雷予報…気象庁のデータを基にウェザー・サービス社が独自に解析して落雷予測を提供
・落雷位置情報…顧客の落雷被害を最小限度に抑えるための「落雷位置情報」を提供
・落雷証明書…顧客の周辺で落雷があったかどうかを調べる「落雷証明書」を提供
【サービスの特長】
・自由度の高いマップ表示…落雷情報を表示するマップは、任意の中心点から5〜200kmの指定が可能。マップに表示するランドマークのカスタマイズやGoogleMapに表示することもできる。
・高精度な雷予報…従来より大気安定度やエコー頂高度を解析して発雷予測を行ってきたが、センサーから得られた発雷の観測値も取り込む独自のロジックを開発。予測精度をさらに向上させている(気象庁認可取得済み)。
・気象情報と組み合わせて活用…雨雲レーダーや注意報・警報、地震、台風など、様々な気象情報を組み合わせることも可能。必要な情報を組み合わせカスタマイズすることで、簡単に専用の防災ポータルサイトを構築できる。
サービスの提供対象は、全国の金融機関(ATM運用監視)、損害保険会社(保険加入者への情報提供)、ゴルフ場(プレイヤー保護目的)、生産工場、風力発電設備などを予定している。
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