2025/08/12
防災・危機管理ニュース
九州北部では10日から12日にかけ、日本海側に停滞する前線の影響で大雨が降った。一部自治体に大雨特別警報が発表された熊本県では、土砂崩れに巻き込まれるなどして2人が死亡したほか、熊本、福岡両県で計4人が行方不明になった。
気象庁は11日午前0時20分、熊本県玉名市と長洲町に大雨特別警報を発表し、朝になって八代市と宇城市、氷川町、上天草市、天草市を順次追加。その後雨の勢いが弱まったのを受け、同午後3時45分にこれら7市町すべて、警報に切り替えた。
熊本県などによると、同県甲佐町では11日午前4時すぎ、「車で避難しようとして土砂崩れに巻き込まれた」と通報があり、車内から女性と長女(4)、長男(1)の3人が救出された。午後1時半すぎ、車外にいた夫とみられる男性(57)が心肺停止状態で救助されたが、その後死亡が確認された。
同県八代市では11日午後0時半ごろ、「普通乗用車が用水路に転落している」と付近の住民から119番があった。車内にいた70代女性が心肺停止の状態で病院に搬送され、市によると、死亡が確認された。
熊本、福岡両県では10日から11日にかけ、川に流されて計4人が行方不明になった。熊本市北区では車両2台が流出。1台から1人が脱出したものの、もう1台に乗っていた男性1人の行方が分からなくなっている。同市南区でも同居する男性がいなくなったと通報があり、県警などが捜索している。
福岡県福津市の本木川では10日午後5時半ごろ、近隣住民から「高齢の男女2人が川に流された」と消防に通報があった。県によると、2人は同市に住む夫婦で、県警と消防などが捜索を続けている。
気象庁の立原秀一予報課長は11日午後の記者会見で、「東シナ海から前線や前線上の低気圧に向かい、非常に暖かく湿った空気が流れ込み続けたのが大雨の要因」と説明。前線が予想より南下しなかったため、熊本県で10日夜から断続的に線状降水帯が発生し、記録的短時間大雨情報が相次いで出された。
玉名市は11日午前8時10分までの12時間雨量が404.5ミリ、八代市は午前10時50分までの同雨量が385.5ミリとなり、いずれも観測史上最多記録を更新した。
〔写真説明〕大雨で家屋の周囲を流れる濁流=11日、熊本県玉名市
(ニュース提供元:時事通信社)

防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/02/17
-
-
-
-
-
今年の夏は大規模停電のリスク大?
今年の夏、東京電力管内を中心に電力不足が懸念されています。需要に対する供給力の余裕を示す「予備率」が1パーセントを切る見通しで、もしそこで突発的な発電所の事故や故障が起きれば予備率はさらに低下、マイナスに陥りかねません。大規模停電のリスクについて、東京電機大学名誉教授の加藤政一氏に聞きました。
2026/02/12
-
-
-
海外危機管理マニュアルの作成が急務
海外に社員を送り出す企業にとって、緊急事態が発生した際の対応体制は必須。どんなに現地に慣れたベテランでも、自分の身を守り切れない事態は起き得ます。ましてや現在は安全保障上の国家対立が深まり、東アジアの緊張も高まっている時代。海外危機管理サービスを手がける安全サポートの有坂錬成代表取締役に、海外進出企業が取り組むべき対策を聞きました。
2026/02/05








※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方