2025/09/09
防災・危機管理ニュース
【ニューデリー時事】ネパールのオリ首相(73)は9日、政府による主要なSNSへのアクセス遮断に抗議する大規模デモを受け、辞任を表明した。SNS規制だけでなく政治家の汚職に対する不満も背景に、オリ氏の辞職を求める声が高まっていた。
9日は首都カトマンズを含む主要都市で、デモ隊が当局による外出禁止令を無視して抗議行動を展開。オリ氏や閣僚の自宅などへの投石や放火が行われた。航空当局はデモ激化を受け、首都にある国際空港への離着陸を禁じたと発表した。
8日にはデモ隊と警官隊の衝突が全土に拡大し、少なくとも19人が死亡した。カトマンズ中心部には警察発表で約1万2000人の若者らが集まった。デモ隊は議会の建物などへの侵入を試み、警官隊は放水や催涙弾に加え、実弾も使用して対応したと伝えられている。
死傷者続出の責任を取り内相が辞任し、政府の対応に同意できないとして農相も辞意を表明した。主要紙カトマンズ・ポスト(電子版)は社説で「(ネパールの民主制移行後で)8日は最も暗い日だった」と指摘。「(オリ氏は)無実の市民を殺害した主犯であり、辞任以外の選択肢はない」と非難していた。
ネパール政府はかねて、偽情報や有害なコンテンツの拡散防止を目的に、SNS運営企業に所定の手続きを取るよう要求。企業側が応じなかったため、政府は4日、フェイスブックなど26のSNSのアクセスを遮断した。8日のデモを受け、禁止措置を解除したが、混乱は収拾していない。
〔写真説明〕ネパールのオリ首相=4月2日、バンコク(EPA時事)
〔写真説明〕9日、ネパールの首都カトマンズでの抗議行動(EPA時事)
(ニュース提供元:時事通信社)


- keyword
- ネパール
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/02/17
-
-
-
-
-
今年の夏は大規模停電のリスク大?
今年の夏、東京電力管内を中心に電力不足が懸念されています。需要に対する供給力の余裕を示す「予備率」が1パーセントを切る見通しで、もしそこで突発的な発電所の事故や故障が起きれば予備率はさらに低下、マイナスに陥りかねません。大規模停電のリスクについて、東京電機大学名誉教授の加藤政一氏に聞きました。
2026/02/12
-
-
-
海外危機管理マニュアルの作成が急務
海外に社員を送り出す企業にとって、緊急事態が発生した際の対応体制は必須。どんなに現地に慣れたベテランでも、自分の身を守り切れない事態は起き得ます。ましてや現在は安全保障上の国家対立が深まり、東アジアの緊張も高まっている時代。海外危機管理サービスを手がける安全サポートの有坂錬成代表取締役に、海外進出企業が取り組むべき対策を聞きました。
2026/02/05








※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方