【イスタンブール時事】イスラエルのネタニヤフ首相は9日、カタールの首都ドーハにいるイスラム組織ハマス指導部を標的として行った攻撃について、前日にエルサレムで起きた銃乱射事件に対する報復だとして正当化した。ネタニヤフ氏は「テロリストの(ハマス)指導者が責任回避できる時代は終わった」と述べ、パレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるハマスを強硬姿勢で追い詰めていく方針を鮮明にした。
 ネタニヤフ氏は9日、エルサレムで開かれた会合で、6人が死亡した8日の銃乱射事件などでハマスが犯行を認めたと指摘した。その上で、カタールでの攻撃の目的は「殺人者に報いを受けさせ、イスラエル市民の将来の安全を確保するためだ」と強調した。
 今回の攻撃を巡っては、英仏独などが相次ぎ非難声明を発表した。これに対し、ネタニヤフ氏は「世界の多くの国は(ハマスが奇襲攻撃で約1200人を殺害した2023年)10月7日を忘れている」と反発した。 
〔写真説明〕イスラエルのネタニヤフ首相=8日、エルサレム(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)