日本ジャーナリスト会議(JCJ)は12日、優れた報道に贈る今年のJCJ大賞に、安田浩一氏の「地震と虐殺 1923―2024」(中央公論新社)を選んだと発表した。1923年の関東大震災で起きたデマに伴う虐殺に関し新たな記録を発見したことなどが評価された。
 JCJ賞には、被爆80年企画「ヒロシマ ドキュメント」(中国新聞社取材班)▽「沖縄戦80年 新しい戦前にしない」キャンペーン報道(琉球新報社取材班)▽一連の鹿児島県警情報漏洩事件の報道 ドキュメンタリー「警察官の告白」(鹿児島テレビ放送取材班)▽選挙運動費用・政治資金をめぐる一連の報道と、「選挙運動費用データベース」の構築(調査報道グループ・フロントラインプレスおよびスローニュース)が選ばれた。
 また、萩原健氏による「ガザ、戦下の人道医療援助」(ホーム社発行、集英社発売)に「JCJ特別賞」を贈った。 

(ニュース提供元:時事通信社)