2015/04/15
防災・危機管理ニュース
NICTが対災害SNS情報分析システム「DISAANA」のリアルタイム版を試験公開
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)は、災害時にTwitterに投稿された情報をリアルタイムに分析し、被災者や復旧・救援活動に対して有用な情報を提供できる対災害SNS情報分析・検索システム「DISAANA(ディサーナ)」のリアルタイム版を、4月8日よりインターネット上で試験公開した。
SNS上にあふれる災害関連情報について、簡単な質問を入力するだけで有用な情報をリアルタイムで分析し、回答を地図上やカテゴリ別に表示する。情報の内容が矛盾するツイートも同時に検索してデマ情報にも対応、特別なマークをつけて表示する。

東日本大震災では、SNS上に有用な情報が投稿される一方、情報の分析・検索手段が十分ではなく、必要な情報を得ることは容易ではなかった。NICTは、東日本大震災直後の1カ月間の日本語の全投稿約6.5億件を対象に、「DISAANA」を開発、昨年11月にWeb上に試験公開していた。従来のパソコンのWebブラウザから使用できる(パソコン版)に加え、今回、スマートフォン等にも対応した「DISAANAリアルタイム版」を試験公開したもの。
現在流れているツイートをリアルタイムに分析して、入力された質問の回答候補を与える。例えば、大雪に関する情報を得るために、「どこで大雪が発生していますか?」「どこで孤立していますか?」といった平易な質問を入力すると、回答候補を幅広く抽出してわかりやすく表示。分析結果は最長4日間保持する。また、情報の信ぴょう性を判断する材料として、矛盾する内容のツイートも同時に検索し、注意を促すマークを表示する。
今後は、自治体などと協力し、災害時を想定した実証実験を行って運用上の問題点を明らかにし、更なる機能追加や使い勝手の向上を図っていくという。
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/09/15
-
-
-
-
防災は面白くないと広がらない
地震が起きたとき、スマートフォンに通知された情報を頼りに避難を判断することが多いだろう。緊急地震速報の情報から、いまどのように動くべきかを判断できる、そんな身近な危機管理を習慣づけた1 社が、アールシーソリューション(東京都新宿区)だ。2010 年に提供開始したスマートフォンアプリ「ゆれくるコール」は、緊急地震速報を受信できるアプリとして多くのユーザーが利用している。代表取締役の栗山章さんは、数多くのユーザーに防災の重要性を広めてきた一方で、ビジネスとして成り立たせる難しさにも直面してきたという。これまでのサービス開発の経緯や、防災ビジネスへの価値観を聞いた。
2026/09/09
-
被災施設への再入場判断「戻ってはいけない」では解決しない避難後の問題
大地震が発生し、安全な場所へ避難して一息つくと、人々には「ひとまず危険のピークは過ぎた」という根拠なき安心感が芽生える。そして、さまざまな理由で「避難してきた場所に戻りたい」といった気持ちが生じる。しかし、被害がどの程度なら戻ってよいのかについての明確なルールや事例は、どこを探してもあまり見当たらない。 国には応急危険度判定という仕組みや、施設管理者が建物を緊急点検するための指針などもある。が、これらは避難直後の「戻りたいニーズ」に応える仕組みではない。ここに、避難直後の「再入場」という古くて新しい問題がある
2026/09/09
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/09/07
-
-
-
暗黙知を形式知へ、10年の徹底改善が生きた
熊本市の工務店・新産住拓株式会社(小山英文社長)は、2016年の熊本地震や近年相次ぐ豪雨災害を通じて災害対応を磨き上げてきた。発生当日は、約3割の社員が定休日で社長も不在という条件下にもかかわらず、地震発生から50分で社員の安否確認をおおむね完了し、2時間後にはホームページや顧客専用サイトで被害受付を開始した。
2026/08/24





※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方