2025/09/27
防災・危機管理ニュース
5年に1度行われる国勢調査の調査票配布が20日から始まった。国民生活センターは、調査をかたって電話や訪問で個人情報を聞き出そうとする手口が見られるとして、注意を呼び掛けている。
前回調査があった2020年9月には、自宅に調査員を名乗る人物が訪れ、インターホン越しに家族構成や年収を聞かれたと40代女性から同センターに相談があった。同年11月にも、自治体の担当者を名乗る男から「調査に漏れがあった」と非通知で電話があり、家族の名前や勤務先などの確認を求められたと別の女性から相談があった。
今年に入ってからは、固定電話に「国勢調査だ。答えなければ2時間後に電話は使えなくなる」と自動音声のような声で電話があり、番号を選択するよう言われたとする相談があった。
メールでの調査依頼は行っていないが、調査をかたった不審なメールも多く確認されている。総務省によると、メールには回答すると記念品がもらえるなどと記され、添付されたURLをクリックすると、偽サイトに誘導される手口も確認されているという。
調査員は専用の手提げ袋と調査員証を携帯し、書類を配布する際には世帯主の氏名や調査票の枚数を確認することはあっても、年収や預貯金額などの資産状況を聞くことはない。同センターは、不審だと思ったらすぐに話をやめ、自治体の窓口や消費生活センター、警察に相談するよう呼び掛けている。
国勢調査は人口や世帯の実態などを把握するため、国内に住む全ての人を対象に行われる。回答方法は調査票の郵送や調査員への提出、インターネットがあり、来月8日が期限。
〔写真説明〕国勢調査の配布用封筒(資料)
(ニュース提供元:時事通信社)

- keyword
- 国税調査
防災・危機管理ニュースの他の記事
- 英政府、ジャガーに資金繰り支援=サイバー攻撃で工場停止
- 南海トラフ沿い海底沈降、初観測=紀伊半島沖2カ所、水圧計で―地震津波リスク評価に貢献・海洋機構
- 石川県の面積、福井を上回る=能登半島地震で海岸隆起―国土地理院
- 国勢調査、不審電話に注意=個人情報聞き出し、偽メールも―「すぐ相談を」・国民生活センター
- 確率見直しも「切迫変わらず」=南海トラフ沿いの防災担当者
おすすめ記事
-
-
-
-
-
カムチャツカ半島地震 津波対応振り返り【専門家】
7月30日、ロシア・カムチャツカ半島付近の地震による津波が日本列島に到達。広い範囲で津波警報が発表されました。突然の警報に戸惑った企業も多いのではないでしょうか。南海トラフ地震では、短時間でより大きな津波が襲います。教訓として残ったものは何か。企業の振り返りと専門家へのインタビューを通じ、津波対策の課題と改善点を探ります。
2025/09/24
-
-
カムチャツカ半島地震 津波対応振り返り【企業】
7月30日、ロシア・カムチャツカ半島付近の地震による津波が日本列島に到達。広い範囲で津波警報が発表されました。突然の警報に戸惑った企業も多いのではないでしょうか。南海トラフ地震では、短時間でより大きな津波が襲います。教訓として残ったものは何か。企業の振り返りと専門家へのインタビューを通じ、津波対策の課題と改善点を探ります。
2025/09/19
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/09/16
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方