2015/05/01
防災・危機管理ニュース
ITプロボノ※集団である「IT×(かける)災害」情報発信チームは4月24日、コピーライターの竹島靖氏を講師に迎え、災害から72時間以内の情報リテラシーを考える「Twitter140文字文章講座」を開催した。
開催に先立ち、「IT×災害」情報発信チームの小和田香氏は、これまでのTwitter活用術のまとめとして「災害時にはシェアした情報が結果誤報(シェアした当初は間違っていなくても、時間が経つにつれて間違った情報)にならないよう、情報に対する支援活動などが完了したら投稿を削除するなど、時間の経過にともなう対処が必要。平時から信頼できるアカウントをフォローし、リスト化するなどの備えも大切だ」と話した。
講師の竹島氏は、災害時に大量にあふれるTweetから、災害対応に活用できる短文とはどのようなものかを分析。事実と意見を明確に分け、自分を救助して欲しいのか、危ないから近づかない方がよいのかなど、Tweetの目的が分かる文章とはどのようなものかを参加者に問いかけた。
「災害時のTwitter投稿には、「うまい文章」よりも「届く文章」を書くことが重要。劣化しない、情報伝導率の良い、乱反射しない理性的な文章を書くように日ごろから意識して文章を書く練習が大事なのではないか」(竹島氏)
![](https://risk.ismcdn.jp/mwimgs/5/9/670m/img_595611853ff0ae1f463876dbe07561be45951.jpg)
その後、勉強会では実際の津波の画像を見ながら参加者で災害時のTweet訓練を実施した。日ごろからテレビ局でTwitterを活用し、情報分析にあたっている参加者からは「災害時のTwitter投稿を分析する場合には、「○○国道沿いで」や「○○市で」といった漠然とした投稿だと、場所が特定しにくい。「○○通り沿いの○○スーパーからおよそ30メートル」などの具体的な情報がメディアでは役に立つ」と指摘した。
また、投稿された写真の重要性について参加者の間で異論はなかったものの、「首都直下地震で、数10万人が一気に写真を何枚も投稿したらサーバーが落ちるのではないか」「ジオタグもつけることに越したことはないが、検索性の面からは文章の中に場所が特定できるキーワードを入れた方が良いのではないか」などの議論がなされた。
※プロボノ…各分野の専門家が、職業上持っている知識や経験を生かして社会貢献するボランティア活動のこと
□IT×災害
http://www.itxsaigai.org/
□当日のTwitterまとめ
http://togetter.com/li/812377?page=2
□ハッシュダグ #災害勉強会
https://twitter.com/search?q=%EF%BC%83%E7%81%BD%E5%AE%B3%E5%8B%89%E5%BC%B7%E4%BC%9A&src=typd
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